能登半島地震 坂茂氏とVANの活動について

坂茂氏が率いるNPO法人「ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)」と彼の建築設計事務所は能登半島地震の被災者たちに向け、独自開発した紙管を利用した間仕切りシステム(PPS:Paper Partition System)および段ボールベッドの設置を実施しました。
1月9日には金沢市の額谷ふれあい体育館で、13日と14日には珠洲市緑丘中学校でこれらのシステムが組み立てられました。さらに、内灘町でもその展開が予定されているとのことです。
この社会貢献活動には、小松マテーレや良品計画といった企業が直接手を挙げ、石川県インテリアコーディネーター協会やアトリエ・ホーボーケン一級建築士事務所、久坂和之建築設計事務所が協力。技術と人の温かさが結果を出しているといえます。
PPSは布と紙管のシンプルな構造物でありながら、その拡張性と機能性は計り知れず、瞬時に2メートル四方のプライベートスペースが設けられます。これは、多様な形状のスペースにグリッド状にフィットするように拡張が可能です。
その軽量さは迅速な設営を約束し、アルコール消毒により再利用も可能です。 PPSの信頼性は、これまでに起きた国内外の様々な災害現場での実績が証明しています。例えば、東日本大震災や熊本地震といった国内の災害避難所はもとより、トンガの噴火支援やウクライナの難民支援、またご記憶に新しいトルコ・シリア 地震支援における応急措置としても導入されています。
VANは坂氏のリーダーシップのもと、住 環境における緊急支援や防災意識の啓蒙活動に取り組み、その実践は多くの賞に輝いております。マザー・テレサ社会正義賞や読売国際協力賞、そして最近ではアストゥリアス皇太子賞平和部門の受賞と、その功績は国際的にも高く評価されています。

