工務店 経営 松下幸之助が最大の危機に行なったこと

先日2022年度の持ち家の着工件数が発表されました。

コロナ前から比べると40%以上マイナスという

危機的状況です。

このようなとき経営の神様と言われた

松下幸之助ならどうするでしょうか。

 

atami

松下電器にはV字回復の

きっかけとなり伝説となった

「熱海会談」というものがありました。

1964年、当時の日本は

東京オリンピックが開催され

世の中は浮かれ模様。

その反面、景気は

あまり良くありませんでした。

 

実は高度経済成長の反動から

不況に突入していたからです。

家電製品の売上も

例外ではなく

“三種の神器”といわれた

白黒テレビ、

冷蔵庫、

洗濯機の

販売数も落ちはじめていました。

それでも、家電メーカーたちは

売れ行きが好調だった頃の

生産量をそのまま

維持していたのです。

 

そんな中、

松下幸之助ただ一人が

危機感を抱き

事業報告から減収減益の兆しを

感じ取っていたそうです。

幹部社員たちは誰も、

この危機に

気づいていませんでした。

もしかすると気づいている人間も

居たのかもしれませんが

口に出す幹部はいませんでした。

 

部署の報告から感じる

ちょっとした兆しや、

松下幸之助独自の

指標や業績などを比べて

見出した予測

だったのかもしれません。

残念ながらこの不安は

間違いなかったことが

熱海の会議で明らかになります。

大半の販売会社・代理店が、

赤字に苦しんでいたのです。

 

このとき

松下幸之助が考えたのは、

販社の努力が足りていないために

このような事態に

陥ってしまったのではないか

ということです。

なぜなら

毎日の売上を

認識している責任者は

170名のうち

20~30名ほどしか

いなかったからです。

 

そこで、松下幸之助は

「自主責任経営」

の意識を持つべきだと

語りました。

経営者としての責任を自覚し、

日々の販売実績や利益を

しっかりと認識して、

自分で経営の策を考え、

決断することが大事だと

訴えたのです。

 

当然ながら販社の責任者たちは、

激しく反発します。

両者の意見は平行線をたどり、

いつ決着がつくのかも

分からない状況になってしまいました。

会議が3日目を迎えたとき、

松下幸之助は、出席者に向かって

深々と頭を下げました。

 

その姿に静まり返った会場で、

涙ながらに二つのことを

話し始めました。

一つは、

中小企業の1社に過ぎなかった

松下電器をひいきにしてくれた

協力会社の期待に

応えられていない状況への悔しさ。

二つ目は、

現状打破のために自分たち、

メーカーが頑張るときだ、

という決意でした。

 

松下幸之助は

「頑張る」という言葉を

すぐに実行しました。

当時、自身は既に会長へと

現場を退いていましたが、

その発言から3週間後には、

自ら営業本部長代行となり、

毎日出社して

営業本部長の横に

机を置いて仕事をしました。

そして“3つの大改革”として

「一地域一販社制」

「事業部、販社間の直取引」

「新月賦制度」

を実現するために

自身が先頭に立って

全国各地の販社の説得に

奔走したそうです。

 

もちろん強く反発する

ところもありました。

そういった相手には、

賛同してもらえるまで

ひざ詰めで改革の必要性を

懇々と説き続けました。

この改革が功を奏し

販売会社・代理店の経営は

回復していくことになります。

つまり

危機をみんなで共有すること

素直な気持ちで話し合うこと

すみやかに行動すること

だったと私は思います。

 

なかなか悪い数字や状況を

皆に話すということはしづらいですよね。

でも話すことで

三人寄れば文殊の知恵というように

解決策が浮かぶことも

少なくありませんし

なにより気持ちが違ってきます。

 

そして「行動」!

動かずにもんもんとしているよりも

まず動いてみること。

そこで新たな発見や気付きが

生まれた経験ありませんか。

頑張ってこの危機を乗り切りましょう!

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

1996年
東日本ハウス株式会社に入社

2009年
ジーレックスジャパン株式会社設立に加わる
住環境サイト『ハウジングバザール』運営担当

2016年
一般社団法人コミュニティビルダー協会理事就任
国産材利用とSDGsを応援 内閣府BEYOND2020認定団体 外務省SDGsマーク使用許可団体

講演履歴
住宅FC様研修・環境情報センター
工務店支援EXPO(於:東京ビックサイト)
鹿児島県庁「緑の工務店研修会」
ほか多数

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
SDGsに取り組もう 建築業界編