世界史に学ぶ工務店営業 クビライ・ハーン

コミュニティビルダー協会ブログ

世界史に学ぶ工務店営業 クビライ・ハーン

 

もう台風の季節ですが、陸にいても大変なのに海の上なんていうと本当に生死に関わる問題です。かつて日本を神風と言う名の台風が元寇から守ってくれたという風に僕達の世代は習ったものですが、最近ではどうも違うらしいということが分かってきたりしています。

 

その元寇をしたのがモンゴル帝国5代皇帝クビライ・ハーン

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このクビライ順調に皇帝についたわけではありませんでした。

そこにはモンゴル帝国が始まって以来、初めての継承戦争があったのです。

 

1.なぜもめたか

第4代皇帝モンケが跡継ぎを決めないうちに遠征先で疫病死

モンケの子供がまだ小さかったので以下のモンケの兄弟が候補に

四男 クビライ(中国攻略中)

五男 フレグ(イラン遠征中)遠すぎて戻ってこれない×

六男 アリクブケ(本拠地で留守番)

 

モンゴルは末子相続が基本だろ(アリクブケ推し)

VS

国も大きくなったし拡大戦争真っ最中なので優秀な奴がいい(フビライ推し)

 

となりましたが、本拠地にいるアリクブケが圧倒的に優勢

しかも、クビライは少し前まで中国攻略の方法をめぐってモンケの怒りを買い干され気味

という状況です。

 

2.クビライの決断

ここでクビライは悩みます。

 

秀吉ばりに大急ぎでモンゴル急行(ある意味”中国大返し”)

もしくは

まず目の前の中国を攻略(※中国地方ではありません)

 

という選択肢があります。

皆さんならどうしますか?

 

当時の多くの人たちはやはり①を予想していました。

 

3.クビライの決断

クビライの選択は②の中国攻略を続ける、でした。

これには理由がありました。

①このまま帰るとせっかく味方になった漢人(中国人)部隊が離反するおそれあり

②あえて殿軍になって動揺した現地の遠征軍を味方につける

というものです。

 

この状況を考えると、むしろ信長が死んだときの状況では秀吉というよりは「滝川一益」に近いかも知れません。

一益は関東をそこそこに押さえて岐阜に向かいましたが、間に合わず織田家中での影響力はひどく低下しました。

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4.結果

・中国南部に取り残されて孤立していた老将クリヤンカダイの軍を救う

※この老将はかつてバトゥのもとでポーランド攻略に従事したり

先代のモンケが皇帝即位するのを応援したりと存在感のある武将だったようです。

・遠征軍の諸将は次々とクビライのもとへ

・東方三王家(チンギスハーンの弟たちの家系で有力家)の代表タガチャルが味方に

・クビライは本拠地(カラコルム)から離れたところで皇帝に選ばれる

・アリクブケは遅れて本拠地(カラコルム)で皇帝に選ばれる

という二重皇帝状態に。ここから4年間の内戦に入るのですが

もともと帝国は広―いユーラシア大陸の大軍を遠征させていますのでアリクブケのいる本拠地にはあまり強兵がのこっておらず、戦意の旺盛なクビライ側は加えて穀物の豊かな中国を押さえ、アリクブケ側に穀物が行かないように封鎖をかけます。かなり勝負ついてます。

あせったアリクブケは兵站も考えず奇襲をかけますが、クビライにはね返されます。

(シムルトゥ・ノールの戦い)その後なんやかやありますが結局クビライ勝利!正式に単独皇帝になりました。

 

 5.教訓

 ・状況を考えない焦った行動は良い結果を生まない

…よく「兵は拙速を尊ぶ」とは言いますが、それはあくまで「準備は整えたうえで、多少のまずい点はあっても速やかに決着をつけたほうがいい」という意味です。

 

たとえば工務店さんに新規のお客様から「御社の内容が知りたい」とメールで問合せが入ったとします。

 

  • 「そらきた!」とばかりにいきなり訪問する

のと

  • まずお礼のメールを出す。資料を送り、その反応(何に興味があるかなど)をみてアポイントを取って訪問する。

 

昔は①が喜ばれたかもしれません。それは昔は、

・誰かがいつも家にいるのでいつでも対応ができる

・現在のように怖い事件が少ない

・どこの会社でも(商品)建物に大差がない

といった条件がそろっていたからです。

現在では

・共働きが多く家に誰かいるとは限らない

・一般的に警戒心のレベルがあがっている

・商品がいろいろあり、お客様はじっくり検討したいと思っている

といった風に状況が変化しています。

そうなると②の対応がよいとなりますね。

 

 

記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺

 

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

1996年
東日本ハウス株式会社に入社

2009年
ジーレックスジャパン株式会社設立に加わる
住環境サイト『ハウジングバザール』運営担当

2016年
一般社団法人コミュニティビルダー協会理事就任
国産材利用とSDGsを応援 内閣府BEYOND2020認定団体 外務省SDGsマーク使用許可団体

講演履歴
住宅FC様研修・環境情報センター
工務店支援EXPO(於:東京ビックサイト)
鹿児島県庁「緑の工務店研修会」
ほか多数

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
SDGsに取り組もう 建築業界編