工務店 経営 リフォーム市場縮小?矢野経済の分析と予想
公開日:
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最終更新日:2024/10/21
工務店 経営

このたび、矢野経済研究所が発表した国内住宅リフォーム市場に関する調査結果をお伝えいたします。
2023年の市場規模は、前年比0.6%増の7兆3575億円と推計されておりますが、その背景には新型コロナウイルスの影響が大きく関与しました。
新型コロナが5類に移行したことに伴い、内向き消費から旅行や外食などの外向き消費へとシフトしており、リフォーム需要は減少傾向にあります。しかし、資材費や人件費の上昇、高付加価値リフォーム需要の増加により、工事単価は上昇し、市場規模は微増となったと考えられます。
分野別に見ると、「増改築に関わる費用」は前年比5.2%増、「設備修繕・維持管理費」は同0.3%増となる一方、「家具・インテリア等」は同0.6%減少しています。このような動きは、消費者のニーズの変化を反映していると言えるでしょう。
また、リフォーム市場においては、関連事業者の営業人員数と売上高は比例するものの、採用環境は新卒・中途ともに厳しく、人員確保や人材育成が大きな課題となっています。
このため、多くの事業者がワークライフバランスの向上や多様な働き方への対応を進め、さまざまな制度を導入しています。さらに、各種システムやツールを活用し、業務効率化と提案力強化による顧客単価向上に努める動きが見られます。
なお2024年の市場規模は前年比3.2%減の7.1兆円と予測されており、原価の上昇や高付加価値リフォームの需要増により、リフォーム工事単価は引き続き上昇傾向にあると見込まれていますが、コロナ禍での需要増が減少するこ とから、市場規模は縮小する見通しです。
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