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インスタ映えするモデルハウスで集客を加速!

公開日: : 工務店 経営

近年、工務店を取り巻く集客環境は激変しています。「なぜうちのモデルハウスには来場者が少ないのか」「せっかくモデルハウスを作ったのに情報発信がうまくいかない」といった悩みを抱える経営者の方も多いのではないでしょうか。特にSNS時代、単に美しい住宅を見せるだけでなく、『インスタ映え』する空間や情報発信が来場促進のカギとなります。この記事では、モデルハウスを活用したインスタ映え戦略の導入から運用、効果測定、そして継続的な改善まで、実例とプロの視点から分かりやすく解説します。読者のみなさまには「実際にどんな手順で何をやるべきか」を具体的に知っていただき、即行動につなげていただくことを目指します。

インスタ映えの「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

モデルハウスで集客を加速させるために、今や「インスタ映え」は欠かせないキーワードです。しかし、なんとなく写真を撮ってSNSに投稿するだけでは効果は限定的です。このセクションでは、インスタ映えを意識したモデルハウス作りの基礎から、実際の運用開始までの具体的な手順をご紹介します。

1. ターゲットを明確にし、「映える」価値観を把握する

  • 来場してほしい層(20~30代の家族、女性層など)を明確に設定します。
  • SNSで人気のある「インスタ映え」投稿事例を5〜10件リサーチし、どんなインテリア・演出が共感を集めているかを分析します。

2. モデルハウスのコンセプトに「インスタ映え軸」を追加する

  • 家の性能やデザインだけでなく、「SNSで自慢したくなる」ストーリー性を意識した空間設計を検討します。
  • 例えば「フォトスポット」をリビングや玄関、ガーデンなど見どころに設定し、そこにしかない装飾や見せ方を用意します。

3. 照明・色彩・小物演出によるインスタ映え空間の設計

  • 自然光+間接照明など、多様なライティングを組み合わせ、奥行きのある写真が撮れるように配置します。
  • 室内外に、トレンドカラーや季節感のある花・植物を効果的に配置し、写真映えする彩りをプラスします。
  • 雑貨やカップ、アートパネルなどテーマ性ある小物を積極的に導入し、「写真に写り込む楽しさ」を演出します。

4. 写真・動画撮影のシナリオ作成と研修

  • スタッフ向けに「インスタ映えする撮影スポット・アングル一覧表」を制作します。
  • スマホ・一眼カメラ両方で、自然なライフスタイルシーンや動線を意識した写真撮影研修を実施しましょう。
  • モデルハウス内でのストーリーズ・リール動画撮影の流れも事前に決めて、投稿しやすい体制を作っておきます。

5. 投稿ルールの統一と運用体制の整備

  • 写真・動画の投稿頻度、ハッシュタグ、テキスト内容をフォーマットとして用意し、情報発信にブレが出ないようにします。
  • スタッフごとに分担し、定期的な投稿を維持。投稿実績や反応を全員で共有できる仕組みを構築します。

6. コラボレーションやイベントでバズを創出

  • インスタグラマーや地域の人気カフェ、雑貨店とコラボイベントを開催。モデルハウスを舞台に「映える撮影会」を行い、一気に認知度を高めましょう。
  • 来場者自身に投稿してもらうキャンペーン(例:「#〇〇モデルハウス」投稿でプレゼント進呈など)も効果的です。

こういった手順を踏むことで、モデルハウス自体が「SNSで行きたくなる」体験型のメディアとなり、継続的な集客力を生んでいきます。

モデルハウス×インスタ映え:成果を最大化する具体的な取り組み

実際にモデルハウスでインスタ映え戦略を展開する際、何をどう実践するかが成功の分かれ道になります。ここでは「現場で明日からできる」具体的な行動例と、よくある疑問へのFAQも交え、成果を最大化するアクションプランを詳しく解説します。

1. モデルハウス内の「撮影スポット」を明示する

  • 写真を撮る前提で設計された「映える」壁面、フォトブース、シーズン装飾コーナーを設置します。
  • 足元マークや小さな看板などで、「ここで写真を撮ってください」と来場者に自然にアプローチします。
  • 撮影用にちょっと座れる椅子や小物を併設し、ご家族やカップルでも気軽に活用できるよう配慮しましょう。

2. スタッフによる来場者サポートとコミュニケーション

  • スタッフが「写真の撮り方」や「おすすめSNS投稿文例」を案内することで、お客様の投稿意欲を引き出せます。
  • 来場者のスマホを預かり、家族写真や集合写真を撮影してあげることで、体験価値を高めて好感度もアップ。

3. シーズンごとのテーマ演出・期間限定装飾の導入

  • 春は桜やピクニック、夏はガーデンプールや涼感アイテム、秋冬はクリスマスや暖かな照明など、季節に応じて「インスタ映え」の魅力を反復的に刷新します。
  • 期間限定の撮影コーナーやイベントを設けることで、何度でも足を運びたくなるモデルハウスを実現します。

4. ユーザー参加型キャンペーンを実施する

  • 「#(自社名)モデルハウス」ハッシュタグ付き投稿でプレゼントや割引特典がもらえる参加型キャンペーンを展開。SNS上で拡散力が飛躍的に高まります。
  • ベストショットコンテストやテーマ別撮影会など、「投稿したくなる仕掛け」を工夫しましょう。

5. 投稿内容の多様化とブランドストーリー展開

  • 完成住宅の写真だけでなく、施工中の裏側、インテリアコーディネートのポイント、家族のリアルな生活シーンなど様々な切り口で情報発信します。
  • モデルハウス誕生秘話やスタッフの想い、オーナー様の声など、共感を呼ぶコンテンツを織り交ぜて、単なる写真以上の「ブランド体験」を提供しましょう。

6. インスタライブ・オンライン見学会で体験価値を拡張

  • リアルタイムでモデルハウス内を案内し、質問に答えるライブ配信を定期開催すると、遠方の方や忙しい層にも情報提供が可能となります。
  • 来場難易度が高い方には、ストーリーズや動画投稿で最新の様子を伝え、来訪意欲を高める工夫を行いましょう。

7. 投稿分析とPDCAで成果を定量的に「見える化」

  • SNSの分析ツールや無料アプリを活用し、どの投稿が多くのアクセス・問い合わせ・来場につながったかを定点観測します。
  • 数字データをチーム全体で共有し、「どんな写真・内容が反響を呼びやすいか」を常に最適化していきます。

【よくあるQ&A:モデルハウス×インスタ映え】

  • Q. 建物を写真映えさせるのにお金がかかりませんか?
    A. 大がかりなリフォームや造作でなく、照明や小物使い、カーテン・ラグ・雑貨の入れ替えなど低コストの工夫で十分「インスタ映え」を実現できます。必要に応じてレンタル装飾も活用しましょう。
  • Q. スタッフがSNS投稿に慣れていません…
    A. 撮影マニュアルや投稿例を用意し、スマホ操作の研修を定期的に開催すれば経験が浅い方でも着実に運用できます。外部のSNS運用代行サービスを活用するのも一つの手法です。
  • Q. 個人宅のような温かみが伝わりづらいのですが?
    A. 生活感ある小物や、実際の家族・スタッフ・OB施主さんの登場写真を積極的に活用することで親近感を演出しましょう。また、ストーリーズで日常を短く切り取って配信するのも有効です。
  • Q. どのくらいの頻度で投稿すべき?
    A. 週2回程度の定期投稿を基本に、イベント時や反響大きい内容は増やしてもOKです。投稿タイミングを曜日・時間帯ごとに事前に決めておくと運用がスムーズです。

モデルハウスを継続的に成功させるための「次の一手」

単発的な「インスタ映え施策」だけでなく、モデルハウスを長期的に集客の中核とするには、成果の見える化と柔軟な改善、そして地域社会との『つながり』が不可欠です。

1. 効果測定(来場数・SNS反響・成約率)をシステム化する

  • GoogleアナリティクスやInstagram Insightsなどの解析ツールを連動させ、モデルハウスへの来場予約・問い合わせ増減とSNS投稿の相関を定期的にチェックします。
  • アンケート時に「どの投稿・SNSを見て興味を持ったか?」を必ずヒアリングし、リアルな来場経路を可視化しましょう。

2. 「顧客化率」を高めるアフター施策の運用

  • 来場者への来場御礼DMや、SNS限定のフォローアップ情報、Web相談・設計相談のオンライン化で成約率アップを図ります。
  • モデルハウスでのOB様住宅見学会や住まい方セミナーなど、コミュニティ型イベントを定期開催し、ファン層を育成します。

3. 地域密着の「モデルハウス・ブランディング」構築

  • 地元店舗やカフェ、ママコミュニティ、商工会議所との連携で、「地域の人々が誇れる・利用できるモデルハウス」としてブランド価値を高めていきます。
  • 地元新聞・フリーペーパー・ラジオとの親和イベントや特集を組むことで、SNS発信とリアルの認知を両輪で広げる戦略が大切です。

4. 継続的な内部研修・チームビルディング

  • スタッフ自身がモデルハウスやSNSに愛着を持ち、自発的に「新しいアイデア」や顧客視点を提案できる体制を維持します。
  • 他社成功事例の共有、時には外部講師を招いたマーケティングセミナーなど、学びの場を絶やさない姿勢が重要です。

5. 細やかなPDCAサイクルで未来型モデルハウスへ進化

  • 毎月の数値データ・お客様アンケート・スタッフフィードバックをもとに、「注力ポイント」や「見直すべき点」を明文化し、すばやく改善につなげましょう。
  • 失敗や反響薄のケースも、次に活かすナレッジとして「社内ストック」すること。これが持続的な成功への近道です。

こうした地道な積み重ねが、やがては「集まるモデルハウス」「話題が途切れないモデルハウス」づくりに直結します。

まとめ

モデルハウスにインスタ映え戦略を取り入れることは、一時的な流行に乗ること以上の大きな意味があります。ご紹介した手順とアクションを実践することで、SNS世代の来場者層を着実に獲得し、モデルハウスが単なる展示から「共感・体験・話題性」を生む生活発信の拠点に生まれ変わります。継続的な投稿・分析・改善を怠らず、スタッフ・地域・ユーザーとの連携によってモデルハウスのブランド価値も着実に上昇します。今すぐ一つでも実践し、小さな成功体験を積み上げていきましょう。これからのモデルハウス経営は「映える」だけでなく、「選ばれる」「愛される」存在へ。新たな時代の工務店経営を、あなた自身の手で切り開いてください。

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校、その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら

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