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口コミで集客を増やす!工務店の秘訣

公開日: : 工務店 経営

工務店経営において「いかに集客を増やし、売上向上を図るか」という課題は、ほとんどの経営者にとって頭を悩ませるテーマではないでしょうか。近年、広告だけでは差別化が難しくなってきており、本当に信頼できる情報源を求めているお客様が増えています。そこで注目されているのが、「口コミ」。
本記事では、工務店が抱える「どのように口コミを増やし、売上向上に結びつけるか」という疑問に、明確かつ実践的なアクションプランでお答えします。現場経験を踏まえたリアルなノウハウをもとに、今日から着手できる手順を徹底解説。お読みいただくことで、「再現可能な仕組み」として口コミを集客パワーに変え、安定的な売上向上のサイクルを築く土台が得られます。悩みや迷いを乗り越えたい経営者の皆さま、ぜひ最後までご活用ください。

口コミの「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

口コミを戦略的に活用して売上向上につなげるためには、単なる「お客様任せ」にせず、意図的に設計されたプロセスを組み立てる必要があります。ここでは、口コミを効果的に集めるための実際のステップと、その土台となる考え方を具体的に解説します。

1. お客様との信頼関係の構築からスタート

売上向上に繋がる口コミを生み出すための第一歩は、「満足度の高い体験」をお客様に届けることです。
そのためには、以下のポイントが基本となります:

  • 工事中の説明の丁寧さや、こまめな進捗報告
  • お客様の不安・疑問に即座に対応できる体制
  • アフターフォローや細やかな気遣いを現場・事務方が共有

これらを仕組み化し、全社員に現場研修やマニュアルを浸透させましょう。「また依頼したい」「知人にも勧めたい」と感じたお客様こそ、自然な形で口コミを生んでくださいます。

2. タイミングと流れを設計し、口コミ依頼を「断られない」ものにする

口コミはお願いするタイミングと方法を間違えると、せっかくの信頼も損なうことがあります。適切な流れ作りが肝心です。

  • 工事竣工直後~1週間以内がとくにおすすめのタイミングです。
  • 「ご満足いただけた点や、ご要望に応えてよかった部分をぜひ、お声として残していただけないでしょうか」と具体的に説明。
  • アンケートやレビュー記入用紙、オンラインフォームなど、お客様の負担が最小限になる手段を用意。

このような配慮により、お客様も「喜んで協力したい」という気持ちへと自然に導かれます。その結果、売上向上に直結するリピーターや新規見込み客の獲得にも繋がります。

3. 口コミの「流通チャネル」を増やし、活用範囲を拡大する

近年では、単に紙のアンケートだけでなく、SNS、Googleマップ、自社ホームページなど、多様なチャネルを活用することで口コミの波及効果が飛躍的に高まります。
主要な導入手順:

  • Googleビジネスプロフィールの開設と管理(工務店名で検索時に口コミが表示される仕組みを整備)
  • InstagramやFacebook等で「お客様の声」投稿コーナーを設置し、写真を掲載できるよう依頼
  • 自社ウェブサイトの「施工事例+お客様の声」ページを継続的に更新

これらを連動させることで、今すぐ依頼先を探しているユーザーの比較検討段階での信頼獲得に大きな貢献を果たします。また、地元エリア内での認知度拡大も迅速に進み、売上向上に繋がります。

4. 口コミの質を高める仕掛けを用意しよう

単なる「よかったです」だけでなく、「どんな点が良かったか」「どんな悩みが解決したか」具体的な内容が含まれる口コミが、次のお客様の共感・信頼を得るカギとなります。

  • アンケートや依頼時に質問内容を工夫(例:一番満足したポイント/工事前と後の気持ちの変化を教えてください)
  • 完成後のお客様宅を訪れて、インタビュー形式で会話を行う(可能であれば動画で撮影し、ホームページやSNSで活用)
  • 事例とともにスタッフの工夫や対応を簡単に紹介、口コミの信ぴょう性・具体性を高める

このように、質の高い口コミを多く蓄積できれば、必ずや売上向上という成果に直結します。

売上向上×口コミ:成果を最大化する具体的な取り組み

ここでは、口コミを集客および売上向上に直結させるために、経営者自らが手を動かす「実働レベル」の施策と、現場から経営層まで組織全体で推進する体制作りについて詳しく解説します。加えて、よくある実務上の疑問にQ&A形式でお答えします。

1. 口コミ収集→活用のワークフローを明確化する

口コミを収集するだけで終わっていませんか?
集まった口コミを「お客様目線で」見やすく整理し、最大限活用できる仕組みの整備が求められます。

  1. 集めたアンケートや感想は、スタッフが定期的に分類・要点を整理し、「お客様の実体験」として公開許可を得る
  2. 内容チェック・誤字脱字等を整え、「本人の言葉が伝わる」形でホームページやSNS、チラシへ掲載
  3. 定期ミーティングで口コミの傾向や評判を社内共有(現場スタッフのモチベーション向上、業務改善へ反映)

これにより、お客様自身も「自分の体験が他の人の役に立っている」と感じ、再度依頼や紹介に繋がりやすくなります。

2. スタッフ全員が口コミ活動に参加できる環境構築

売上向上のためには、経営者だけでなく、現場・営業・管理部門を含め全員が「お客様の気持ちを掴む」姿勢で一致団結することが重要です。

  • 月次管理会議の議題に「今月の口コミ数・質」を設定し、目標と成果を全員で確認
  • 優れた口コミを獲得したスタッフを表彰し、社内インセンティブや表彰制度を活用
  • 社内研修で「口コミにつながる行動」や「お客様とのコミュニケーション術」を共有・実戦演習

こうした取組で、スタッフひとり一人が「お客様の笑顔=売上向上」への意識を深め、組織全体がポジティブに回り出します。

3. 口コミを活用したキャンペーンや紹介制度の設計

「口コミしてくれたら特典」という仕組みは、やり方しだいで極めて効果的です。ただし、単なる粗品提供にとどまらず「お客様も嬉しい、会社も信用が高まる」工夫が重要です。

  • 紹介制度の設計例:「ご紹介経由で成約があった場合、両者に豪華ギフトカードや設備オプションをプレゼント」
  • 期間限定キャンペーン:「レビュー投稿でもれなく暮らしに役立つ便利グッズ進呈」など明確な訴求とSNS拡散
  • 依頼内容ごとに口コミプレゼントの内容を変える(例:大規模リフォーム→家電、小口修理→日用品等)

このように口コミ促進とメリット訴求を両立することで、新規顧客・リピーター・紹介先全体で売上向上サイクルを強化できます。

4. FAQ:よくある疑問と現場的解決策

  • Q. 口コミをお願いするのが気まずいと感じてしまう…
    A. 施工後の感謝・御礼と合わせて、相手を評価したい・応援したいという心理に寄り添うことで、協力を得やすくなります。例えば「ぜひ、工事で印象的だったスタッフや対応について率直なご意見・ご感想を一言いただけますと励みになります」とお伝えしましょう。
  • Q. SNSやGoogleの活用が業界的にまだまだ少ない…
    A. 顧客層の年齢や志向性に合わせて、紙+デジタル(QRコード付きアンケートなど)を併用すると効果的です。若い世代にはSNS、お年寄りには電話フォローなど、顧客ごとの最適化がポイントです。
  • Q. 悪い口コミやクレームが投稿されたら…
    A. 無視せず丁寧に誠実な対応を行い、「改善点への取り組み」「お詫び・対応状況」もしっかりと公表しましょう。逆に信頼性・誠実さが強く伝わり、別のお客様の売上向上に寄与する好転事例になることもあります。

売上向上を継続的に成功させるための「次の一手」

一度口コミを集めて終わりでは、持続的な売上向上には十分とはいえません。ここからは、成果を計測し、感覚に頼らず改善し続けるための「仕組み化」と、さらに売上向上へ発展させる中・長期的手法について解説します。

1. 口コミ関連データを定期的に「数値化」して分析

売上向上に直結させるためには、口コミが本当に集客や成約率にどれほど貢献しているか体感だけでなく数値で把握することが必要です。

  • 成約時の「来店経路・きっかけアンケート」を記録・集計し、「口コミ・紹介経由」の割合と売上高を月次で分析
  • ホームページ・SNSで掲載した口コミの閲覧数、問い合わせ数への影響をGoogleアナリティクス等でチェック
  • スタッフごとの口コミ依頼数や評価内容を社内ベンチマークとして運用

PDCAサイクルを回しやすくなり、「こういう口コミが最も注文につながる」「スタッフAはこの部分が強い」など具体的な改善施策が打てるようになります。

2. 定期的なフィードバック&改善会議を設定する

毎回同じやり方を繰り返すのではなく、口コミの内容や質、反響をもとにした改善会議を開催しましょう。

  • 「今月の注目口コミをピックアップ」して、現場で実践できるポイントや顧客ニーズの変化を全員で確認
  • 否定的な口コミや指摘事項についても、「業務改善につなげる会議」として前向きな議論・対策を創出
  • 「口コミがSNSで拡散した事例」や「地域新聞で取り上げられた好事例」など成功事例を毎回共有

現場の声と経営方針を連動させていくことで、将来の売上向上だけでなく、働きやすさや組織活性化にも寄与します。

3. 口コミマーケティングの「ストーリー化」に挑戦する

今後ますます重要になるのが「ストーリーマーケティング」。単なる事実の羅列ではなく、「どんな家族が、どんな思いを持って、どんな課題を解決できたか」という物語性の高い口コミを集め・発信していきます。

  • 「施工前・施工中・完成・現在」のエピソードとスタッフの対応をセットで紹介
  • お客様インタビューを動画化し、リアルな声をSNSや地元メディアに配信
  • 「地域の暮らし」をテーマにした企画と口コミを組み合わせ、新たなファン層を獲得

こうした人間味あふれるストーリー口コミは、他社との差別化となり、幅広い新規顧客層への訴求力が高まると同時に、売上向上の大きな跳躍台となります。

4. 外部パートナー&地域との連携強化

工務店単独での情報発信には限界があります。積極的に外部メディア・地元コミュニティ・異業種連携を図り、「口コミを交換し合う仕組み」を採り入れましょう。

  • 地元自治体・町内会・学校・店舗と提携して口コミ情報やイベントレポートを流通
  • 専門雑誌や業界団体の会報等へ施工事例・お客様の声を寄稿
  • 関連業者・協力会社との「双方向紹介制度」づくり(施工を依頼しあうと双方に特典や紹介料を進呈)

多層的な連携による口コミ拡散は、ブランド力の底上げにも寄与し、将来の売上向上を強力に支援します。

まとめ

売上向上を実現するために、口コミを単なる偶発的な「おまけ」と捉えるのではなく、「設計された仕組み」として戦略的に扱いましょう。本記事でご案内した、信頼獲得から口コミ依頼のタイミング、質を高める仕組み、多様なチャネル・キャンペーンやデータ分析、組織全体・地域との連携策まで、各ステップを段階的に取り組めば着実に成果は積み重なります。特別なスキルがなくても、「現場の声」や「お客様目線」を取り込むだけで、今までにない売上向上の可能性が大きく開きます。今日できる一歩から、経営の未来を形にしてください―その継続こそが、あなたや会社、お客様の笑顔の連鎖を生み出す力となるはずです。

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校、その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら

商品の差別化へ!制振装置はこちらから →耐震・制振装置

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