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テラスや庭の活用術!モデルハウスで魅せるアウトドアリビング

公開日: : 工務店 経営

工務店経営において「集客」や「成約率向上」は継続的な課題です。最近では施主のライフスタイル志向が多様化し、モデルハウスに求められる役割も変化しています。特にテラスや庭といったアウトドア空間の活用は、住宅の魅力を体感で伝えるうえで大きなカギとなっています。しかし、「どこから取り組めばよいのか」「具体的にどう見せれば効果的か」と悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、モデルハウスにテラス・庭を効果的に導入し、来場者の印象に残るアウトドアリビングを演出するための実践的なステップを徹底解説します。さらに、よくある疑問や現場の課題に寄り添いながら、明日から活用できる具体策を詳述します。この記事を読むことで、貴社のモデルハウスがより多くの見込み客に「住みたい」と思われる空間へと進化し、成約率アップにつなげるための実践術を身につけられます。

テラス・庭の「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

モデルハウスにテラスや庭を導入する際、どのような準備や工夫を行えば最も効果的でしょうか。ここでは、基礎から応用まで押さえておきたい導入戦略をステップごとにご紹介します。施主視点、体験価値、コストパフォーマンスなど具体的な内容に踏み込みます。

1. ターゲット層のライフスタイル分析からスタート

まず重要なのは、モデルハウスのターゲット層(主に子育て世代、夫婦世帯、高齢者世帯など)がどのような暮らしをイメージしているかを徹底的に分析することです。

  • 過去の契約事例やアンケートをもとに、趣味・休日の過ごし方を洗い出す
  • 家族構成やペットの有無、ガーデニング志向などを整理

2. モデルハウス全体の動線とゾーニング再設計

テラスや庭は空間単体で魅せるより、屋内とのつながり(動線)を意識した設計が欠かせません。

  • リビング~テラス~庭と自然につながるアプローチを確保
  • ガラス戸やウッドデッキで視覚的な連続性・開放感を強調
  • 屋内から一歩出るだけで季節感を感じられる位置取り

3. テーマ設定・コンセプトづくり

具体的な魅せ方を決めるうえで、「どんな暮らしを提案したいか」というテーマ決めが肝心です。例えば…

  • カフェ風アウトドアリビング
  • 家族全員が集えるウッドデッキスペース
  • グリーンと自然素材にあふれるナチュラルガーデン
  • セカンドリビング(外のリビング)を意識した使い方

このテーマに沿って、家具や照明、植栽を選びます。住まい手目線で「自分にも実現できそう」と感じてもらうため、参考事例や使われている素材も案内パネルや案内役で伝えます。

4. 季節ごとの演出・メンテナンスを想定

モデルハウスは年間を通して見学されるため、テラスや庭の演出も季節ごとに更新できる準備をしましょう。

  1. 春…花壇や新緑のハーブ・草花を配置
  2. 夏…タープやパラソルで日除け、夜のライトアップ
  3. 秋…紅葉や実り、温かみあるファブリックを使用
  4. 冬…クリスマスイルミネーションや屋外暖炉をプラス

また、清掃や植栽の入れ替えなど、メンテナンス性も重視。モデルハウスの維持費と人的リソースに合わせたプランとしましょう。

5. 体験型イベント・活用シーンの提案

モデルハウスのテラスや庭は、単なる「展示スペース」にとどめず、「暮らし方体験」が最も効果的です。

  • 簡単なアウトドアランチ体験(ピクニック風ランチイベント等)
  • キッズスペースやペット同伴イベント
  • ガーデニングレッスン、ミニマルシェの開催

来場者が自分ごととして想像できる「具体的な使い方」を体験いただくことで、より強い印象を残せます。

実践ポイントまとめ

  • 屋内外の動線・ゾーニングに工夫を
  • テーマに沿った演出を季節で変化させる
  • 体験型イベントを取り入れる
  • 日々のメンテナンスや維持にも注力

モデルハウス×テラス・庭:成果を最大化する具体的な取り組み

モデルハウスの訴求力は「住まいのリアルな提案力」にかかっています。ここでは、成果につながるテラス・庭の活用法、現場でよく出る疑問とその解消策、成約へとつなげるアクションを具体的に解説します。

1. 家具・備品選びとレイアウトのコツ

モデルハウスでアウトドアリビングを演出する際は、家具や備品を使った統一感のある空間づくりが鍵です。選定ポイントは以下の通りです。

  1. 機能性重視:耐候性・防汚性などメンテナンスが容易なアイテムをチョイス
  2. 実用性:実際の生活シーンを思い描けるサイズや組み合わせ
  3. アクセント:クッション、ラグ、植栽による季節感・個性の演出

屋外家具は無駄に高価なものを選ばず、一般施主でも手が届く価格帯のアイテムで演出することで「私の家にも同じものが置ける」体験を強調できます。

2. テラス・庭を活かした集客イベントの企画

モデルハウスの来場者数を伸ばすには、アウトドア空間を活かした独自のイベントを企画しましょう。

  • アウトドアランチ体験会やバーベキュー体験
  • 親子ピクニック、ペット同伴DAYなどテーマ別イベント
  • ガーデニング教室、DIYプチワークショップの開催

チラシやSNS、ホームページで「このイベントでしか体験できない」価値を訴求し、見込み客との初回接点を創出します。

3. スタッフによる「暮らし提案」トレーニング

モデルハウスの案内スタッフが、テラスや庭の特徴や活用シーンを具体的に説明できることも大きな武器となります。

  1. スタッフ向けにアウトドアリビングの知識共有会を実施
  2. 実例写真やシナリオを用いて、トークの質を向上
  3. よくある質問への最適な受け答えをマニュアル化

「休日はご家族でここでランチを」など、具体的なシーンを描写して案内できるように訓練します。

4. 成約率向上につなげるデータ活用・追跡

モデルハウスにおけるテラス・庭の導入前後で、次の数値を比較・可視化しましょう。

  • 来場者数の推移(SNS反響・Web予約・イベント集客データ)
  • モデルハウス見学後の相談・資料請求率
  • 成約率、平均滞在時間の変化

これらを定期的にモニタリングし、課題になりやすい時間帯の見直しやイベント内容のブラッシュアップに役立てます。

5. よくある疑問(Q&A)

Q. モデルハウスのテラスや庭を設けるコストはどれくらい?

一般的には50万~200万円程度が目安ですが、広さ・植栽・家具のグレードで大きく変動します。無理のない予算から段階的にグレードアップできる設計が有効です。

Q. アウトドアリビングで重要視すべき法的・安全面のポイントは?

見学時の段差や植栽スペース、ストーブやBBQ機器の設置位置など、来場者の安全確保が最優先です。落下防止柵や自然火災対応のマニュアル、雨天対策なども講じましょう。

Q. 実際の成約につながるアウトドアスペースの提案方法は?

「日常のリアルな使い方」「家族それぞれに合った過ごし方」のシーンを施主目線で提示することが効果的です。実際に使われている家具、レイアウトの実例、予算感も合わせて案内しましょう。

実践ポイントまとめ

  • 家具や装飾アイテムは「誰でも再現できる」身近さを意識
  • イベント企画と情報発信は密に連携
  • スタッフには自社テラス・庭の提案力をトレーニング
  • 効果測定と定期的な見直しを欠かさない

モデルハウスを継続的に成功させるための「次の一手」

モデルハウスのテラスや庭は「作って終わり」ではなく、時代とともに進化することで、常に地域のモデルとなり続けられます。実践したあとの継続的なブラッシュアップのために考えたいポイント、すぐに着手できる改善策と応用事例をご紹介します。

1. 施主・見込み客の声をリアルタイムで活用

モデルハウスでの見学時、またはイベント後のアンケートやインタビューを通じて「どこが良かったか」「改善点は?」などリアルな声を収集します。

  • インスタグラムやFacebook等、SNSの声も拾い上げる
  • キーワードごとに集計し、季節ごとの演出や家具の見直しを検討

2. 地域に根ざしたコミュニティ連携・共催イベント

モデルハウスを「イベント会場」的に活用するだけでなく、地域住民や自治会、地元商店、カフェ等と連携し共催イベントを開いてみましょう。

  • 家庭菜園教室や地元産品マルシェの開催
  • 近隣保育園・小学校と連携した親子イベント
  • オープンカフェ営業(期間限定)等による新たな集客層開拓

地域コミュニティに溶け込むことで、モデルハウスへの親近感・信頼感を高め、自然な口コミや紹介が広がります。

3. 季節・トレンドを取り入れた継続的なリニューアル

定期的に演出やレイアウトを見直し、「いつ行っても新しい発見があるモデルハウス」を実現しましょう。

  • ハロウィン・クリスマス・春の花まつりなど季節イベントの実施
  • 照明演出・ガーデンデコレーションの変化
  • 新素材やサステナブル志向商品の導入を実験的に展開

そのたびに、撮影会やSNS投稿キャンペーンを展開し、ウェブ上でも話題を絶やさない仕掛けづくりが有効です。

4. 将来を見据えたモデルハウス経営のために

テラス・庭の導入で得られたノウハウ、改善の記録を社内でデータベース化し、他のモデルハウスやショールーム展開にも応用しましょう。各棟での成功パターンや失敗事例、反響が大きかった取り組み、逆効果だった事例もまとめておくと今後の戦略策定に活かせます。

応用・改善の実践ポイントまとめ

  • 施主・見込み客の声は必ず反映&社内で共有
  • 地域コミュニティとの連携で持続的な集客
  • 季節ごとのリニューアルでリピーターを増やす
  • 社内ノウハウ化と他拠点展開まで視野に入れる

まとめ

本記事では、モデルハウスにおけるテラス・庭の導入から活用、そして継続的な改善に至るまで、工務店が明日から実践できる具体的なステップと戦略を丁寧に解説しました。単なる展示物や見せ場としてではなく、「住まい方の本質的な提案」としてアウトドアリビングを演出することで、来場者が「自分の暮らし」と重ねて体感できる魅力的なモデルハウスが実現します。ご紹介したターゲット分析、動線とゾーニング、体験型イベント、スタッフ教育、リアルな声の活用、地域との連携―全てが地道で継続的な取り組みですが、一歩ずつ着実に取り入れることで貴社のブランド力・信頼性・成約率は確実に向上します。変化する施主ニーズに応え続けるモデルハウス経営に自信を持ち、ぜひテラス・庭の刷新へ今日から着手してください。行動こそが成果への第一歩です。応援しています!

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校、その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら

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