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イベント参加者を増やすための効果的な告知と誘導

公開日: : 工務店 経営

工務店が地域での信頼や認知度を高め、事業を安定的に成長させていくうえで、イベントの開催は欠かせない戦略のひとつです。しかし、どんなに魅力的なイベントを企画しても、参加者が集まらなければ十分な効果は得られません。「どうすればイベントの参加者を増加させられるか」「地域の方々にもっと足を運んでもらえるには?」――こうした疑問に、多くの経営者の方が直面しているのではないでしょうか。この記事では、イベントの告知から集客、会場での誘導、効果測定に至るまで、工務店でもすぐ実践できる具体的な手順をご紹介します。今日からできるノウハウを体系的に学ぶことで、イベント開催ごとに確実に参加者増加を実現し、さらに地域の信頼とビジネス成長を同時に手に入れましょう。

参加者増加の「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

イベントの成功において最大のポイントは「ターゲットとなる参加者に的確に訴求し、当日実際に足を運んでもらうこと」です。ここでは、参加者増加を目指すための基礎的かつ実践的な導入手順を順を追って解説します。

1. イベント企画の目的を明確に設定する

まず最初に、なぜイベントを実施するのか、その目的をはっきりさせましょう。「新築住宅の見学会で相談者を増やしたい」「地域の方に工務店の理念を知ってもらいたい」など、目的が明確であればあるほど企画や集客準備がぶれず、結果的に参加者増加につながります。

  • 開催の目的を紙に書き出す
  • 事業戦略・今後の集客課題と結びつける
  • 社内で目的を共有し、“誰のためのイベントなのか”を合わせる

2. ターゲット参加者像を具体的に設定する

イベント参加者増加のカギは「誰に来てほしいのか」を明確にすることです。例えば、「30代ご夫婦」「新婚ファミリー」「リフォームを検討している50代」など、具体像を描きます。そのうえで告知文や広告ターゲットも最適化します。

  • 既存顧客データから“理想の来場者像”を抽出
  • チラシ・告知で「こんな方におすすめ」と明記
  • ターゲット層ごとにアプローチ方法を分類

3. イベント内容を「参加者目線」で魅力化する

せっかく開催するイベントも、内容が魅力的でなければ参加者増加は望めません。ターゲット層が実際に「行ってみたい」と感じる体験や特典を盛り込みます。

  • 「無料相談」「ワークショップ」「住宅ローンのプロに直接相談」など実利的なメリット
  • 子供連れ家族向けの「キッズスペース」「お菓子プレゼント」
  • オーナー様の声や実際の施工事例のリアルな展示
  • 抽選会や参加特典プレゼントなどのインセンティブ

4. 日時・会場・地域性の工夫で興味を引く

参加しやすい日時設定やアクセスしやすい会場選定も、参加者増加の重要なポイントです。また地域の祭りや行事に合わせるなど“地域密着”の工夫も効果的です。

  • 「週末」「祝日」など家族が参加できる日程設定
  • 駅から徒歩圏や駐車場の用意などアクセス重視
  • イベント限定の地元コラボや地域素材を活用する

イベント×参加者増加:成果を最大化する具体的な取り組み

ここからは、実際に参加者増加を実現するための「動員・誘導」「効率的な告知」「当日の運営」など、より具体的な手順と実践策を紹介します。失敗パターンから学び、再現性のある方法でイベント成果を大きくしましょう。

ステップ1. 効果的な告知チャネルの選定と運用

イベント参加者増加には、ターゲット参加者層に最適な告知チャネルを使い分けることが重要です。

  • 既存顧客へのDM・電話フォロー
    過去の来場者データやOB顧客へ、ハガキ・手紙・電話で案内を行うと高い集客効果が見込めます。
  • Web(自社ホームページ・ブログ)
    イベント特設ページを用意して情報をまとめ、申し込みフォームを設置しましょう。
  • SNS(Instagram・Facebook・LINE公式)
    イベントの準備風景、見どころ、スタッフ紹介などを投稿し、共感や参加心理を醸成します。
  • ポスティング・地域紙広告
    ターゲットエリアへのポスティング、地元の折込チラシも根強い効果があります。
  • 協力業者・提携企業との相互集客
    地元の商店街や提携ショップ、業界パートナーと互いのイベント告知を行うのも有効です。

それぞれのチャネルで内容を最適化し、複数の手段を併用することで「認知~参加」の経路を広げましょう。

ステップ2. イベントページ&申し込み導線の最適化

イベントのWebページや告知用チラシが「分かりやすく行きやすい」設計になっているか確認しましょう。申し込みの手間や心理的ハードルを極力減らすことが、参加者増加の重要なカギです。

  • 「イベントの魅力」「日時・場所」「参加メリット」を冒頭で明示
  • Web申し込みはスマホ対応フォーム・LINEからも受付ける
  • MAPや駐車場案内、バリアフリー情報も必ず掲載
  • 電話での参加予約も忘れず記載する

ステップ3. 参加への「心理的ハードル」を下げる工夫

参加検討者が感じる不安や疑問は、申し込み機会の損失につながります。よくある不安への明快な案内文やQ&Aで「安心して参加できる」印象を確立しましょう。

  • 「しつこい営業や契約勧誘はありません」と事前表示
  • 「お子様連れでも安心」「マスク・消毒の徹底」「駐車場完備」など安心材料の明示
  • 「友人・ご家族との参加歓迎」など自由度・親しみやすさの伝達

ステップ4. 外部サイト・地域ネットワークの活用

自社媒体だけでなく、ネット集客サービスや地域コミュニティ、自治体のイベントカレンダーなども積極的に活用しましょう。

  • 「ジモティー」「地域情報サイト」への掲載
  • 近隣の幼稚園・小学校・自治体へイベント協力依頼
  • 地元インフルエンサーやOB顧客によるクチコミやSNS拡散

ステップ5. 当日の運営と再来場・次回参加への誘導

「イベント当日の体験」もイベントの価値を左右します。来場者への丁寧なおもてなしと、再度参加したくなる仕掛けを準備しましょう。

  • ウェルカムボードや名札、案内役によるスムーズな誘導
  • 初参加・リピーター別のアンケート設計で感想収集
  • 次回イベント・モデルハウス見学会へのお誘いチラシ配布
  • 「体験レポート」をSNSやHPにアップし、来場者にもシェアを促す

【実践FAQ:よくある疑問とその解決法】

  • Q.告知しても反応が薄い場合、どうすれば?
    A. ターゲット層の興味に寄り添った具体的なメリットや体験を明示し、別チャネルからの再告知や「特別感」を演出する工夫をしましょう。
  • Q.人手や予算に限りがある時の集客対策は?
    A. 過去に参加した顧客からの紹介制度、既存のLINEグループや無料SNS投稿を駆使することで、低コストで効果的な拡散が可能です。
  • Q.リピーターを増やすコツは?
    A. イベント自体の満足度向上(楽しい体験、プレゼント)、来場後の丁寧なフォロー、次回予定の告知と個別案内を徹底しましょう。

イベントを継続的に成功させるための「次の一手」

イベントで参加者増加を実現するには、一度きりの成功ではなく、継続的な改善とブラッシュアップが大切です。ここでは、開催後の振り返り・効果測定・今後の成長戦略まで、「次の一手」に繋げる方法を詳しくご紹介します。

1. 効果測定と結果分析を確実に行う

イベント終了後、「参加者数」「新規見込み顧客数」「次回来場予約数」など事前に設定したKPIごとに結果を整理しましょう。アンケートやヒアリングも活用して改善点を把握します。

  • エクセルやGoogleフォームで来場者リスト管理
  • 満足度・関心度・未参加理由も併せて集計
  • 各告知チャネル別の集客効果も比べて評価

2. 振り返りとPDCAサイクルによる改善

「何が良かったか」「来場が伸びなかった理由は何か」をチーム全員で共有し、次回に反映させましょう。以下の流れで振り返りを行います。

  • 開催直後に「良かった点」と「改善すべき点」を速やかに記録
  • 集客データ・アンケートを分析し、ターゲット層の傾向を深掘り
  • 次回イベントの案出し、コンテンツ見直し、告知文のリライト
  • 他社のイベント事例や業界トレンドも定期的に情報収集

3. 既存顧客・リピーターの最大活用

イベントで参加者増加を維持・伸長させるには、「一度来て終わり」ではなくその後の関係強化が欠かせません。既存顧客やリピーターのネットワークを拡大する工夫も重要です。

  • 来場者限定の「LINE公式アカウント」登録促進
  • OB顧客向けに、友人紹介キャンペーンや限定イベント招待
  • 施工例見学会や暮らし体験会など企画の多角化

4. 社内での情報共有とノウハウ蓄積

イベントごとにPDCAを実施し、その知見を社内マニュアル・チェックリスト化していくことで、組織全体のイベント運営力が高まります。

  • 運営ごとにチェックリスト化し再利用できる仕組みをつくる
  • 「集客が伸びた時」「失敗した時」の振り返り事例を文書化
  • チーム内ミーティングでフィードバック共有を習慣化

5. ブランド力・地域密着の発信強化

イベントと参加者増加施策は、「地域になくてはならない工務店」ブランドを築く大きなチャンスでもあります。自社発信の工夫で“選ばれる存在”になることを目指しましょう。

  • 自社のブログやSNSで、現場スタッフの声・施工現場の様子を積極発信
  • イベントごとの成果・事例紹介を積み重ねてストーリー化
  • 地域紙記事や地元テレビの取材依頼も検討

【応用FAQ:継続的改善・成長のヒント】

  • Q.同じイベントばかりでマンネリ化したら?
    A. 「限定テーマ」「地域コラボ」「暮らし体験」「子供向けワークショップ」など、バリエーションを持たせることで新鮮さや再来意欲を高めます。
  • Q.数字目標に届かなかった時の社内マネジメントは?
    A. 想定外の結果も数値で可視化し、ポジティブに振り返ってチームの知見に変えることで、落ち込みを最小限に次回改善へ結びつけましょう。
  • Q.地域からの信頼を集めたい時は?
    A. 他社も巻き込んだ合同イベントや、地域課題(災害時対策・空き家活用)の解決をテーマとすることで、地元からの評価を高められます。

まとめ

イベントの参加者増加は、工務店経営の成長をけん引する最重要テーマです。本記事では、目的設定とターゲット明確化にはじまり、効果的な告知チャネル運用、当日の運営と来場者への適切なフォロー、そしてイベント後の振り返りと改善まで、一連の実践プロセスを具体的にご紹介しました。まずはできる部分から一歩踏み出し、「顧客や地域の方の“行きたくなる場”」をつくる意識を強く持ちましょう。継続的な取り組みこそが工務店のブランドを育み、次代の信頼と受注に直結します。今日学んだ内容を積み重ねて、地域に愛されるイベント運営・参加者増加をぜひ実現してください。あなたの次回のイベント成功を心から応援しています。

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校、その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら

商品の差別化へ!制振装置はこちらから →耐震・制振装置

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