国交省最大予算!住宅関連への使いみちは?
4月1日、国土交通省が2025年度予算の配分方針を発表しました。
その総額、なんと過去最大級の8兆4,318億円(前年比11.3%増)!
この予算をもとに、国がこれから取り組んでいくのは大きく分けて3つの柱です。
▼ 国交省が掲げる「3本柱」
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国民の安全・安心の確保
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持続的な経済成長の実現
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地域の個性を活かす“地方創生2.0”と分散型の国づくり
特に、我々住宅業界に関わる部分として注目すべきは、**住宅局関連の予算「約1兆3,057億円」**の使い道です。
ここには、工務店や住宅会社の皆さんにも関係の深い5つの重点分野が盛り込まれています。
【1】住まい・暮らしの「安全・安心」確保
防災強化の一環として、
「住宅・建築物防災力緊急促進事業」に313億円超を配分。
地域の防災拠点となる建物の整備や、耐震化の推進などが対象となり、今後の補助金制度にもつながってくる可能性があります。
【2】空き家・既存住宅の有効活用
ここは特に地域密着の工務店さんにチャンスがありそうです。
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「マンション総合対策モデル事業」に約419億円
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「空き家対策総合支援事業」に約158億円
空き家の除却・活用やマンションの長寿命化など、地域と連携した取り組みが支援対象となります。
【3】カーボンニュートラル住宅への本格支援
今回もっとも注目されているのが、
「住宅・建築物カーボンニュートラル総合推進事業」への8,530億円規模の予算投入!
・省エネ性能の高い住宅の新築・改修
・LCA(ライフサイクルアセスメント)の導入
・中大規模木造建築の整備支援
など、省エネ×木造建築に取り組む工務店にとって大きな追い風になりそうです。
【4】スマートウェルネス住宅の普及
約935億円が投じられるこの事業では、
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高齢者や子育て世帯向けの住宅改修
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健康増進をテーマとした住環境整備
などが補助対象に。
“健康×住宅”という視点がビジネスの切り口になってくるかもしれません。
【5】住宅・建築分野のDXと業務効率化
設計・施工のデジタル化推進やBIMとの連携も予算対象に。
これからは「手間がかかる」からとDXを避けて通るのではなく、
「業務効率化で利益率を上げる」ために、DXを活用していく時代が本格化してきます。
さらに、市街地整備分野では「防災・省エネまちづくり緊急促進事業」に約1,812億円。
再開発事業の一環として、例えばJR久留米駅前の再開発には26億円が充てられるなど、地域の活性化にも予算が流れます。
【まとめ】
国の予算の方向性は、補助金・助成金制度の“地図”のようなもの。
自社のビジネスとどう重なるかを見ておくことで、「一歩先を行く提案」や「新しい事業の柱」が見えてきます。
今回の5分野、どれか一つでも自社に活かせそうなテーマがあれば、ぜひ早めに情報収集を始めてみると良さそうですね。
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