工務店 経営 「住宅トップランナー基準」の見直しについて
国土交通省より発表された「住宅トップランナー基準」の見直しについて、その概要が出ていました。
1. 住宅トップランナー基準とは
住宅トップランナー基準は、省エネ基準を上回る性能を持つ住宅の供給を目指し、構造・設備が規格化された住宅を年間一定数以上供給する事業者に対し設けられた基準です。これは、省エネルギー及び環境配慮に関する国の方針に基づくもので、事業者の皆様には目標年度までにこれをクリアすることが努力義務として求められています。
2. 基準の見直し内容
今回の見直しでは、以下の点が主な変更内容として発表されました。
目標年度の変更: 目標年度が2027年度に延長されました。
外皮基準の強化: 外皮基準が現行の省エネ基準から、さらに高いZEHレベルの基準へと強化されます。
一次エネルギー消費量基準の強化: BEI(再エネを除く)の基準が、建売戸建住宅、注文戸建住宅、賃貸アパートそれぞれで強化されます。一次エネルギー消費量の基準であるBEI(再エネを除く)については、建売戸建住宅は0.85から0.80、注文戸建住宅は0.80から0.75、賃貸アパートは0.90から0.80へ強化。
同省の調べによると、2022年度の実績で強化外皮基準に適合している住宅の戸数割合は、建売戸建住宅で56.7%、注文戸建住宅で79.6%、賃貸アパートで78.1%にまで達したとのことです。
また、基準案で示されたBEIを2022年度実績でクリアしている住宅戸数の割合は、建売戸建住宅で72.7%、注文戸建住宅で58.6%、賃貸アパートで55.4%となっている。
3. 太陽光発電設置率の目標値検討
2030年までに新築戸建住宅の6割に太陽光発電を設置するという目標に対し、現状の設置率は31.4%となっています。この目標達成に向けて、国は住宅トップランナー基準においても太陽光発電設備の設置目標を設定する方針を示しています。
4. 今後の対応について
これらの変更は、皆様が提供する住宅の品質向上に向けた大きなステップとなりますが、一方で、事業運営におけるコストや計画に影響を及ぼす可能性があります。現在の事業計画や開発中のプロジェクトを見直し、新たな基準に適合するための準備が必要になるかもしれませんね。
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