工務店 経営 豊田佐吉とお盆

今では世界で知らない人は
まずいないでしょう「TOYOTA」。
その創業者である豊田佐吉氏(とよださきち)の
お盆に関するエピソードをご紹介します。
豊田佐吉氏が経営していた時代、
すなわち20世紀初頭の日本においては、
企業がお盆休みを取ることは一般的ではありませんでした。
当時の日本の労働環境は、
現代とは大きく異なっていて、
産業の近代化が進むなかで、
労働者の労働条件や労働時間についての規制は
ほとんどありませんでした。
労働者は長時間労働や過酷な労働環境に直面しており、
休暇や休日を取ることは難しい状況だったのです。
企業側でも生産性を重視する傾向があり、
休暇や休日を取ることは生産に悪影響を及ぼす
と見なされることがありました。
そのため、企業が従業員に対して
お盆休みを特別に提供することは稀でした。
しかし、豊田佐吉氏は、従業員の幸福と
家族との絆を大切にする経営理念、
特に二宮尊徳の報徳思想を持っていたために、
他の企業とは異なるアプローチを取ったそうです。
※報徳思想
至誠,分度,推譲,勤労によって道徳と経済を一致させ,富国安民をはかろうとする教え,考え方。
「至誠」とは、物事への取り組みを真心を持って誠実に行うこと。
「勤労」とは、働く意味を単にお金を稼ぐためや、名誉のために稼ぐということだけに当てはめるべきではなく、各々の職業の価値に誇りを持ち、その仕事を高めること。
「分度」とは、それぞれの収入の中で、適切な支出範囲を決めるということ。
「推譲」とは、分度で残しておいたものを自分の意志で人に譲ったり、将来に残したりするという意味。至誠、勤労、分度の過程をたどり、集まった分度を推譲していくこと。
二宮尊徳というと薪を背負って勉強した偉い人、というようなイメージだと思います。
それはまちがっていません。ただ実際は勉強した後、大人になってからの功績で偉人と呼ばれているんですね。
二宮尊徳は、武家や潘家の財政を建て直したり、村の農業を復興させたり多くの地域に貢献しました。
最終的には約600の村おこしを行ったと言われています。晩年には、後世に自分の思想を残そうと、啓蒙活動を行いました。
この思想に基づいて結成された報徳社は,特に明治末年以後の地方改良運動や昭和初年の自力更生運動の一翼として民衆の思想善導の役割を果した。
ちなみに松下幸之助翁は「報徳博物館」の設立に協力したといわれています。
彼はお盆の期間に休暇を取ることを奨励し、
従業員とその家族に特別なイベントを提供することで、
社員の働きやすい環境を創り出しました。
この姿勢は、現代のトヨタグループの企業文化の基盤となり、
日本の労働環境における変革に一定の影響を与えたとされています。
現代の日本では、
企業の多くがお盆休みを含む夏季休暇を設け、
労働者の健康や仕事とプライベートのバランスを
重視する取り組みが進められています。
その元になったのはトヨタ自動車におけるお盆休みだったのかもしれませんね。
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