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「内閣府beyond2020」の認定および「外務省JAPAN SDGs Action Platform」の紹介団体です。

家族で楽しめる!イベントに子供向け企画を取り入れる方法

公開日: : 工務店 経営

近年、工務店業界では新規顧客の獲得や既存顧客との関係強化が大きな課題となっています。特に、ファミリー層の来場を促すには単なる家づくり相談会だけでなく、家族全員が楽しめるイベントの企画が必要不可欠です。その中でも大きなポイントになるのが「子供向け企画」の導入です。しかし、「どんな企画を用意すれば家族で満足してもらえるのか」「準備や運営の手間をどう削減できるのか」といった具体的な悩みを持つ工務店経営者の方が多いはず。
この記事では、工務店がすぐに実践できるイベントと子供向け企画の組み立て手順、成功事例、注意点、さらに効果検証から次回以降に生かす手法まで、分かりやすく、かつ深く掘り下げて解説します。「誰でもできる」だけではなく、「自社ならではの強み」を活かした集客ノウハウやヒントを得られる内容を盛り込みました。家族来場の増加、応募率向上、そしてリピーター創出にお悩みの方へ、今すぐ役立つ具体策が満載です。

子供向け企画の「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

いきなり大規模な企画や新しい試みを考えるより、まずは「なぜ子供向け企画がイベント成功のカギとなるのか」を押さえ、導入手順を踏むことが肝要です。以下に実践的なステップを示します。

1. ターゲットファミリー像の明確化

  • まず自社イベントで呼び込みたい家族層の具体像を整理しましょう。
    例:「子供は3〜10歳、一戸建て検討中の30代共働き世帯」
    このターゲット設定が、後々の企画内容やプロモーション方針、当日の運営方法を最適化します。

2. ファミリー心理の理解と共感ポイントの設定

  • 多くの親が参加を躊躇する理由は、「子供が退屈しないか」という点です。
    親の相談や見学中も、子供が「楽しい」「また来たい」と感じる仕掛けがあると、結果的に家族全体の満足度が高まります。

3. 基本となる子供向け企画の選定

以下の3軸を掛け合わせてみてください。

  • “ものづくり系”(木工教室、工作コーナー、DIY体験)
  • “遊び・アクティビティ系”(ミニゲーム、宝探し、縁日風コーナー)
  • “体感・学び系”(住まい防災クイズ、エコ体験、職人体験)

特別な設備投資が要らず、スタッフ主導で安全に進行できる内容が望ましいです。
迷ったら実際の現場スタッフと話し合い、「得意なこと」「自社で余っている材料」からヒントを得ると、自社らしい独自色を加えやすくなります。

4. イベント企画書の作成とメリット整理

  • 目的(集客・満足度UP・リピート促進)
  • 想定ターゲット(家族構成・年齢)
  • 具体的な流れ(タイムスケジュール、必要な人員)
  • 集客告知プラン(SNS・チラシ・DMなど)
  • 自社ならではの価値演出(家の端材利用、職人サポート など)
  • 期待される効果(問合せ増・アンケート回収率UP など)

このようにイベントの目的と子供向け企画の導入意図、その先のゴールイメージまでを明確にしましょう。

5. パートナー候補の検討

ものづくりやワークショップは、地元の先生や手しごと作家に外注も可能です。
「地域コミュニティとのつながり」を意識すると、話題性も高まります。

6. シミュレーション&事前準備

  • コスト試算
  • 動線と安全配慮(ケガや誤飲のリスク検討)
  • スタッフ配置と役割分担
  • 子供が飽きずに複数回回遊できるしくみ

7. 法令・行政手続きの確認

  • 消防・衛生・消毒ルール(特に飲食や加熱機器、夏祭り系)
  • 保険(主催者、来場者双方のケガ・トラブル対応)

このステップを心がけることで、準備の抜け漏れや責任リスクを最小化しつつ、安心してイベント当日を迎えられます。

イベント×子供向け企画:成果を最大化する具体的な取り組み

「何から実践すればよいか迷う」「本当に効果があるのか不安」という方向けに、具体的なプロセスと成功につながるポイントを、FAQを交えて解説します。

1. 成功事例に学ぶ!オススメの子供向け企画5選

  • 木の端材でつくる工作教室:家づくりの現場で余った端材や廃材を利用して簡単な工作キットを用意。安全管理を徹底し、親子で一緒に作れる内容が好評です。「家」と「家族」への想い出として持ち帰ってもらえます。
  • 工務店ミニ縁日:輪投げ・ヨーヨー釣り・ストラックアウトなど屋内外で設営可能なゲームを用意。景品に自社のノベルティや生活雑貨を活用し、ブランド認知も促進できます。
  • 住まいを守る防災クイズイベント:家や災害対策、防災グッズの使い方をクイズや体験型で楽しむコーナー。家づくりと暮らしの安心を同時にアピールできます。
  • 職人体験コーナー:大工さんや左官職人の指導で、実際の道具に触れ「家をつくる仕事」を実感してもらう企画。子供たちの関心を引くだけでなく、工務店の技術力をアピールする格好の機会です。
  • フォトスポット&インスタ投稿キャンペーン:家の模型や建築資材を背景にした撮影ブースを設け、SNS投稿で景品がもらえるように。集客効果と拡散力UPに直結します。

2. ステップ別アクションプラン

では、これらの企画を実際のイベントにどう組み込むのか。下記の流れに沿って進めてみてください。

  1. 自社の強みを活かす企画内容を1〜2案ピックアップ
    複雑すぎない、かつ自社ならではの特色がある内容を検討。
  2. 事前のマニュアル作成とスタッフ研修
    安全対応、使う道具・資材の運搬手順、子供への声かけ方法といった「現場マニュアル」をつくり全員で確認。
  3. 告知・集客チャネルの用意
    SNS(Instagram、LINE公式アカウント等)で「子供限定の体験」「親子一緒に楽しめる」と明記し、参加ハードルを下げる。学校や地域PTA、保育園への協力依頼も有力。
  4. 当日の受付・動線サポート
    混雑を避けるため「タイムテーブル作成」や「受付・誘導スタッフ」を明確に配置。
  5. イベント後のフォロー
    帰宅時に「アンケート記入協力」をお願いし、今後の案内や特典配信のきっかけを作る。

3. よくある疑問に答えるQ&A

  • Q1. 子供向け企画の安全面が心配です。どう管理すれば良いですか?
    A1. スタッフ1名以上による常時サポート、使用工具や材料の確認、誤飲・怪我・誤操作リスクの踏査が必須です。未就学児専門スペースの分離設置や、年齢表示、親子同伴ルールの徹底も役立ちます。
  • Q2. 予算を抑えて効果的なイベントにしたいのですが?
    A2. 自社に余っている材料(端材、試供品など)やスタッフの得意分野を活用しましょう。地域団体やPTAとの連携による共催も予算圧縮に効果があります。
  • Q3. 本気で集客したい場合、PRのコツは?
    A3. イベントタイトルに「親子で」「子供も主役」「参加無料」などのキーワードを入れましょう。開催2週間前からSNS、メール、店頭告知、既存客リストへのDMなど複数チャネルを使い分けることが大切です。
  • Q4. 狙ったお客様が本当に来てくれるか不安です…
    A4. イベント内容の事前発信に「どんなお子様、どんなご家庭におすすめか」を患者目線で具体的に記載すると共感を呼びやすくなります。また、過去の来場者の声(レビュー)を写真つきで紹介するのも効果的です。

4. 成果を測る!おすすめの「効果検証」ポイント

  • 参加申し込み・実参加人数の推移
  • アンケートにおける家族満足度(自由記述欄の活用)
  • イベント後の資料請求・来場予約・OB紹介の数
  • SNS拡散・フォロワー増加の有無

特に、アンケート時に「子供が一番楽しんだコーナーは?」など具体的な記述欄を設けることで、リアルな評価と改善点が見えます。

イベントを継続的に成功させるための「次の一手」

単発のイベントで終わらせず、「また行きたい」と思わせる仕組み作り・次回へとつながるアクションが重要です。

1. 振り返り・スタッフミーティング

  • 終了後すぐ、スタッフ・協力者全員で「良かった点・困った点・参加者の声」を記録・共有
  • 実際の手間や動線トラブルなど、振り返りメモを作成・次回計画へつなげる

2. 顧客との関係性を深めるアフターフォロー

  • イベント参加者リストに、後日写真入りお礼メールやDM(次回イベント割引等)を配信
  • 子供が喜んだ写真・手作り品の画像などを「思い出」として提供し、SNS投稿を促進
  • OB顧客が「連れて来たくなる」よう、参加特典や季節ごと企画の提案もおすすめ

3. 継続的なブランド構築

  • 毎回違った子供向け企画やスタンプラリー方式にすることで、再来場動機を創出
  • 「家族の思い出ができる工務店」として評価を高める長期ブランド戦略

4. デジタル連動・SNS時代の集客強化

  • LINE公式アカウント、Instagramを活用し事前申込→当日受付→フォローアップまでをシームレスに
  • 動画ショート、当日のハイライト配信で「次回も楽しみ」「シェアしたくなる」仕掛けを
  • 動画やフォトレポートを自社サイトの施工事例記事に紐付けるなど、「イベント→実案件」への経路を明確化

5. 季節・社会動向・地域要素の組み合わせ

  • クリスマス・夏祭り・春の入学シーズンなど、季節イベントに準拠した子供向け企画で差別化
  • 地域子供会や学校行事との連携、地産地消企画とのコラボも話題性アップ

まとめ

工務店のイベントに子供向け企画を効果的に取り入れることで、単なる集客だけでなく、家族全体の満足度や「思い出づくりの場」としての価値も大きく向上します。本記事の手順に沿い、ターゲット設定、企画選定、効果測定、そして継続的な改善まで一つ一つ実行することで、「また来たくなる」イベント運営が実現可能です。準備や運営の負荷を減らしつつ、工務店ならではの強みを活かしてください。「子供が主役」の仕組みを整えれば、自然とリピーターや口コミも拡大し、着実な成果へとつながります。今回ご紹介したアクションをぜひ実践に移し、ご自分の地域・お客様ニーズを反映した独自の取り組みへと発展させていってください。工務店経営における新しい価値創造と、家族を笑顔にするサイクルを力強く後押しします。

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校、その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら

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