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集客力のあるイベント企画のコツと成功事例

公開日: : 工務店 経営

工務店経営において、安定した集客と地域からの信頼を得るためには、効果的なイベントの実施が不可欠ですが、「何をどう企画すればよいのか分からない」「費用をかけても思ったほど人が集まらない」といった声をよく伺います。せっかく時間や費用を投入しても、来場者が増えない、見込み客の獲得につながらない…そんな課題に直面している方も多いのではないでしょうか。本記事では、実際に工務店経営の現場で成果を上げてきたイベントの企画のコツを惜しみなく解説し、今日から取り組める具体的な手順と成功事例をご紹介します。検索でこのページにたどり着いた皆様の「明日からすぐ実践できる具体策がほしい」「他社と差別化し、確実に見込み客を増やしたい」という悩みに、確かな解決策を提供いたします。

企画のコツの「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

「イベントの集客で頭打ち…」「結局、何をやっても近所の常連だけ…」という悩みを解消するには、単なる開催に留まらず、戦略的なアプローチが必要です。このセクションでは、イベントを成功に導くための企画のコツを、ステップごとに具体的に解説します。

1. ターゲットの明確化とニーズ把握

まず、「誰のためのイベントか」を曖昧にしたまま進めてしまうミスは避けたいポイントです。自社の強みと地域特性を掛け合わせることが、集客アップへの第一歩となります。

  • 過去の来場者データを分析し、年代・家族構成・関心事を見極める。
  • SNSやアンケートで「今、何に困っているか」を調査する。
  • 地元の情報誌、自治体広報、子育てコミュニティなどからヒントを得る。

「注文住宅を検討中の30代子育て世帯向け」「築20年以上のリフォーム検討層」など、具体的なペルソナを設定しましょう。

2. 魅力的なコンセプト・テーマ設定

イベントといえば見学会や相談会に偏りがちですが、ターゲットの実情に即したテーマ設定が成功の鍵です。企画のコツとして、以下の方法が有効です。

  • 「新築完成お披露目」だけでなく、「収納王決定戦」「子ども木工教室」「インテリアDIY体験」など、暮らしの悩みを解決する切り口を用意する。
  • 時事・季節性を取り入れる(例:防災、防犯、断熱DIY、夏祭り・クリスマスなど)。
  • 住宅ローンや土地活用、相続など、専門的相談も組み合わせる。

大事なのは、「その日に、ここに来る理由」が瞬時に伝わるタイトル・打ち出しとすることです。

3. イベント設計:現場・体験・情報提供のバランス

せっかく来ても「ただ見るだけ」になりがちなイベントを脱却し、体感型・参加型の要素を意識しましょう。

  • 参加型ワークショップ(例:ミニチェア作り体験、壁紙貼り体験)をプログラムに組み込む。
  • 自分の家づくりに直結する「間取り相談会」や、土地探しナビゲート、OB施主による体験談トークライブを企画する。
  • 子ども向けイベントとセットで託児スペースも設置し、親子連れを呼び込みやすくする。

体験・相談・情報発信を組み合わせることで、見学だけでは得られない「自分ごと化」が促進され、来場後の反響につながりやすくなります。

4. 告知・集客の具体的戦術

効果的なイベントも、適切に知られなければ意味がありません。従来のポスティングや折込チラシに加えて、以下の発信方法を組み合わせましょう。

  • SNS(Instagram、LINE公式、Facebook)で開催告知・申込み導線を設ける。
  • 既存顧客へのメルマガ、ニュースレター、リマインド電話で個別アプローチ。
  • 地元自治体、協力業者、子育て支援団体、保育園、学習塾などとの連携告知。
  • マップ付きの詳細Webページ(イベント特設ページ)を必ず作成し、Googleビジネスプロフィールにも掲載。

事前予約特典や「家族写真プレゼント」といった来場動機アップの工夫も有効です。

5. 事前準備・当日の運営体制構築

イベントの質を左右するのが、きめ細やかな準備と現場運営体制の構築です。企画のコツとして、以下のチェックリストを活用してください。

  • 役割分担表を作り、事前ミーティングで全員が当日の流れを把握する。
  • 誘導・受付・相談・休憩・キッズコーナーなど動線計画を明確に。
  • 感染症対策、施設の養生(傷・汚れ防止)、トラブル対応マニュアルを用意。
  • アンケート・名刺交換・写真撮影など、リード獲得に直結する仕掛けを準備。

運営マニュアルを文書化しておくことで、新人スタッフやパートが多い場合でも対応力がアップします。

6. フォローアップ体制と商談への導線

イベント当日だけで終わらせず、来場者を見込み客に転換するために、以下のアクションが重要です。

  • イベント終了時に「次回相談会のご案内」や「LINE友だち追加」など次に繋がる仕掛けを用意。
  • アンケート内容や名刺情報を元に、速やかに個別フォロー(メール・電話・DM)を実施。
  • セミナー形式や個別相談枠設定で、具体的な検討段階へ自然と誘導。

シナリオ型のフォローを設計し、商談率アップを目指しましょう。

7. 成功事例の要素分解

成功を収めた工務店イベントを分解してみると、

  • 「家族で楽しめる」+「暮らしの問題解決」+「プロによる無料アドバイス」
  • 明確な予約制・限定開催・特典付与で「今、申し込む理由」
  • 開催後の丁寧な個別フォロー

という共通項が見えてきます。これらはどの地域・会社規模でも応用可能な企画のコツです。

イベント×企画のコツ:成果を最大化する具体的な取り組み

基礎のポイントを押さえた上で、さらに成果を高めるための「実践型」アクションをご紹介します。単なる集客だけでなく、自社のブランディングや見込み客の質向上にもつながるノウハウです。

1. 顧客体験価値(UX)の最大化

来場者が「楽しかった」「また来たい」「次の相談をしたい」と感じる体験設計が、リピートや紹介に直結します。企画のコツとしては、顧客の動線・心理に寄り添う工夫が欠かせません。

  • 初来場でも「安心感」や「親近感」を感じられる受付〜案内のコミュニケーションを訓練。
  • 各所に案内POP・Q&A掲示などを設置し、疑問や不安を自己解決できる配慮を行う。
  • 体験ブースでの写真撮影サービスや、その場で印刷してプレゼントする工夫。

おもてなしやホスピタリティの徹底は、小規模工務店ならではの強みです。

2. ストーリーテリングと「共感」訴求

イベントのテーマや案内文に、自社の想いやストーリーを織り交ぜることも重要。地域密着の工務店だからこそ、親しみ・信頼を訴求できます。

  • 「なぜこのイベントを実施するのか」、背景やスタッフの想いをパンフレットやWebページで発信。
  • 過去の施工主様のインタビューや家づくりストーリーを会場内で掲示。
  • 来場者とスタッフが日常会話できるフリースペース設置。

「工務店=営業」ではなく「町の相談相手」である印象を育てましょう。

3. イベントの種類と組み合わせの工夫

単発の見学会だけでなく、下記のような形式も計画的にローテーションすることで、毎回新規層の集客につながります。

  • 完成現場見学会(住まいの提案力を体感)
  • モデルハウス食事会・バーベキュー(家族ぐるみの交流・滞在時間アップ)
  • OB施主宅見学バスツアー(リアルな住み心地と信頼の可視化)
  • 建築現場体験会(基礎工事や耐震構造への信頼獲得)
  • 専門家セミナー(FP、税理士、相続アドバイザーによる個別相談)

定期的なシリーズ化、季節ごとの新テーマ展開、小規模&高密度な限定開催も検討しましょう。

4. SNS活用とデジタル集客の戦略

Web時代の顧客は、イベントの情報収集もSNSやネット検索から始まります。以下の工夫で、ターゲットリーチや反響数を増やしましょう。

  • 開催1カ月前・2週間前・前日と複数回、異なる切り口で投稿を実施。
  • 施工現場の配信、準備段階の裏側、スタッフの「人となり」を発信する。
  • LINEで予約&問い合わせ導線を一本化し、登録者向けクーポンや限定動画配信も活用。
  • 参加者の声や当日の写真・動画(許可取り必須)を、実績&口コミとして再活用。

投稿へのリアクションやリプライ(返信)で見込客との接点を強化しましょう。

5. パートナー・地域連携で「自社だけでやらない」

自社スタッフや資源に限界がある場合、第三者や地域団体とのコラボレーションが効果的です。

  • 地元飲食店やベーカリーの出張出店、コーヒースタンドの運営委託。
  • 子ども向け工作教室をNPOや大学生ボランティアに依頼。
  • 提携不動産会社、銀行、保険代理店などとの合同イベント企画。

異業種との連携によって、認知度拡大・新規客層の掘り起こしに繋がります。

6. 成功事例:集客力UPのキーアイデア

  • 「築25年中古戸建の断熱DIY体験会」→リフォーム相談が当初の3倍に増加
  • 「子ども棟上げ体験」+「無料プロ撮影」→地元小学校PTA経由の集客で80組来場
  • 「既存顧客向け感謝バスツアー」→OBからの新規紹介を連鎖獲得

ポイントはテーマの具体性、地域性、体感のリアリティです。自社に応じて柔軟にアレンジしましょう。

7. よくある質問(FAQ)と解決策

  • Q1. どんなイベントから始めればよいですか?

    まずは「自社施工物件の完成見学会」+「暮らしの悩み解決ワークショップ」の組み合わせがおすすめです。ターゲットに直接関係するメニューを1つ増やすことで、来場者の幅が広がります。

  • Q2. 企画のコツが分からなくて困っています。

    自社の強みと地域のリアルな課題(月々の光熱費、お風呂・台所の悩み、耐震など)を掛け合わせ、「来場者が持ち帰って役立つ知識・体験」が得られる内容設計を意識してみてください。

  • Q3. 広告費をかけずに集客する方法は?

    SNSやLINE公式アカウント、既存顧客へのダイレクトな電話や手紙が費用対効果の高い手法です。地域のママコミュニティや協力団体との「リレー告知」もおすすめです。

  • Q4. 少人数開催でも意味がありますか?

    むしろ、限定性の高いイベントや個別相談枠の拡充で、質の高い見込み客を獲得しやすくなります。人数よりも「滞在時間」と「信頼獲得」が重要です。

  • Q5. 来場者の個人情報管理はどうすれば?

    アンケートに「同意欄」を設け、社内専用リストとして厳密に管理してください。個人情報保護法に配慮した仕組みづくりが信頼の第一歩です。

イベントを継続的に成功させるための「次の一手」

1回限りの成果で終わらせない、次に繋げていくためには「効果測定」「改善」の仕組みづくりが欠かせません。また、集客・商談化だけでなく、ブランディングや地域貢献まで見据えたイベント活動の発展も目指しましょう。

1. 効果測定のためのKPI設計

イベントの目的は「ただ人を集めること」ではありません。以下のようなKPI(重要指標)を設定し、数字で振り返りましょう。

  • 事前予約人数/飛び込み来場数
  • アンケート回収率・内容(満足度、興味分野、相談希望数)
  • その場での商談予約数・資料請求数
  • イベント後3カ月間の商談・成約数

イベントごとに項目を定量的に比較し、改善点を共有しましょう。

2. 「来場者の声」の評価と改善活動

アンケートやSNS投稿で得たリアルな声を、次回以降の企画のコツとして生かします。

  • 「次回は●●が体験したい」「家検診の実演を希望」などの要望を積極的に拾い上げる。
  • 「スタッフが親しみやすかった」「待ち時間なく相談できた」などのポジティブ要素も再現性ある仕組み化。
  • 否定的意見・不満点にも真摯に向き合い、チェックリスト化して改善策を講じる。

参加者のリアルな声を定期的に分析することで、毎回のイベント精度が高まります。

3. デジタル×アナログのハイブリッド戦略

効果的なイベント企画には、オンライン(事前申込み、動画発信、メールフォロー)と、現地体験のオフライン要素の組み合わせが欠かせません。

  • オンラインセミナーや相談会→現地見学会へのクロス誘導
  • 現地イベントの内容を、後日YouTubeやSNSで動画アーカイブ配信
  • 来場者用の限定資料や特別フォローアップメール

リアルとデジタルの接点強化で、継続的な関係構築と情報発信力向上が期待できます。

4. 地域社会との連携・社会課題解決型イベントの発展

持続性あるイベント活動を実現するためには、地域や社会への貢献も柱のひとつです。

  • 防災・減災体験会、防犯セミナー、青空市など、社会貢献をテーマにした企画
  • 地域学校・団体・自治体との共催形式で信頼・認知度向上
  • OB施主・協力業者・家族参加型の「町の交流会」運営

社会インフラとしての工務店イメージを醸成できるため、中長期的なブランディングにつながります。

5. 毎年恒例・自社ブランドイベントの確立

集客・認知・ファン化のために継続開催する自社イベント(例:「●●フェスタ」「感謝祭」)を創造しましょう。以下のメリットが期待できます。

  • リピーター・OB客のロイヤルティ向上
  • 一年を通じたマーケティング活動の軸化
  • 地域住民・行政・協力企業からの評価UP

最初は規模が小さくても、続けることで「地域行事」として定着できれば、安定した集客基盤が生まれます。

6. 人材育成・チームビルディングへの活用

イベントは集客だけでなく、スタッフのスキルアップやチーム力強化にも有効です。

  • 社内ミーティングや振り返り研修を通じて、現場力や企画力の底上げを図る。
  • スタッフそれぞれの得意分野(DIY担当、SNS担当、接客担当など)発掘に活用。

「自分たちでお客様を呼び、満足させる」成功体験は、人材の成長と会社の団結力強化に直結します。

まとめ

工務店経営において、イベントを成功させるための企画のコツは、ターゲットの徹底分析から始まり、現場体験や情報提供のバランス、そして集客戦術やフォローまで一貫した戦略設計と実行にあります。ご紹介したステップや具体的な実践策を自社に合わせてカスタマイズすることで、明日からでも集客力・信頼づくり・成約率の向上が目指せます。また、効果測定と改善を積み重ねること、地域との繋がりや自社ブランドの確立を意識することで、中長期的な経営の安定にも繋がります。どんな小さな一歩でも構いません。「まず一度、試してみる」ことからスタートし、社員や地域とともに共創する「選ばれる工務店」の未来へと、一歩ずつ進んでいきましょう。読者の皆様の実践が、地域に新しい価値と感動をもたらすことを心より応援しています。

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校、その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

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