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「内閣府beyond2020」の認定および「外務省JAPAN SDGs Action Platform」の紹介団体です。

イベント後の顧客育成で長期的な関係を築く

公開日: : 工務店 経営

工務店を経営されている皆様、集客には成功しても、その後の契約や長期的なお付き合いに繋がらずにお悩みではないでしょうか? 新規顧客獲得のコストは年々増加傾向にあり、一生に一度のお客様となる住宅建築だけでなく、リフォームやメンテナンス、さらには将来的な建て替えやご紹介といったライフタイムバリューを最大化することが、安定した経営の鍵となります。特に、オープンハウスやセミナーといった各種のイベントは、見込み顧客との最初の重要な接点です。しかし、イベントで得られた熱量をそのまま放置しておけば、せっかくのチャンスはあっという間に消えてしまいます。多くの工務店が見落としがちなのが、このイベント後の顧客育成のプロセスです。イベント参加者との関係性をいかに継続させ、深い信頼関係を築き、最終的な受注、そしてその後のファン化へと繋げるか。

この記事では、イベントを単なる集客手段としてではなく、長期的な顧客との関係性を築くための重要なマイルストーンと捉え、その後の顧客育成を成功させるための実践的かつ具体的なステップをご紹介します。記事を読み進めることで、イベント参加者を熱心な見込み顧客に変え、さらにはあなたの会社の熱烈なファンにするためのロードマップが得られるでしょう。イベント後のフォローアップが苦手、次のアクションが分からない、といった疑問をお持ちの方でも、この記事で提示する具体的な方法論を実践すれば、きっと効果的な顧客育成を実現できるはずです。

顧客育成の「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

工務店経営において、新規顧客の獲得はもちろん重要ですが、それ以上に獲得した見込み顧客や既存顧客との関係性を深め、ファンになってもらう「顧客育成」の重要性が増しています。特に競合との差別化が難しくなりつつある現代において、顧客との長期的な信頼関係こそが、安定した受注や紹介に繋がる強い経営基盤となります。顧客育成は特別なことではなく、見込み顧客が家づくりを決意するまでのプロセスをサポートし、既存顧客が安心して暮らし続けるための関わりを設計することです。イベントはこの顧客育成の初期段階における強力な武器となりますが、その効果を最大限に引き出すためには、イベント以前の段階から顧客育成の視点を持って取り組む必要があります。

1. なぜ今、工務店に顧客育成が必須なのか?

住宅業界は「一生に一度の買い物」という特殊性があり、顧客は契約までに長い時間をかけて検討します。その間に競合他社とも比較検討するのが一般的です。このような状況で選ばれ続けるためには、単に「性能が良い家」「デザインが良い家」というだけでなく、「この会社となら安心して家づくりができる」「この担当者なら信頼できる」といった感情的な結びつき、すなわち信頼関係が不可欠です。顧客育成は、この信頼関係を段階的に築き上げていくプロセスそのものです。イベントを通じて興味を持ってもらったお客様も、その後の適切な働きかけがなければ、競合に流れてしまう可能性が高いです。顧客育成を仕組み化することで、見込み顧客との接点を継続的に持ち、信頼度を高め、受注確度を高めることができます。また、既存顧客への顧客育成は、紹介やリピート受注に繋がり、安定的な経営に大きく貢献します。

2. 顧客育成の第一歩:ターゲット顧客の明確化と情報収集

顧客育成を効率的に行うためには、まずどのような顧客層を育成したいのかを明確にする必要があります。単に「家を建てたい人」ではなく、年齢層、家族構成、価値観、ライフスタイル、予算感など、具体的なターゲット像を設定します。そして、そのターゲット層がどのような情報を求めているのか、どのような点に不安を感じているのかを深く理解することが重要です。イベントにおいて、参加者がどのような背景を持ち、どのような疑問や悩みを持って参加したのかを把握することは、その後の顧客育成計画を立てる上で非常に重要な情報の基礎となります。

  • **ターゲット像の具体的な設定:** ペルソナを設定することで、育成施策の方向性が定まります。
  • **情報収集チャネルの確立:** アンケート、個別相談、ウェブサイトの行動ログ、SNSなど、可能な限り多角的に顧客情報を収集します。イベント会場でのアンケートや来場者との会話は、顧客の生の声を得られる貴重な機会です。
  • **ヒアリング項目の工夫:** イベント会場での会話や個別相談では、「家づくりを考え始めたきっかけ」「現在の住まいへの不満」「理想の暮らし」「好きなテイスト」「予算」「家族構成」など、具体的な質問を用意しておくと、よりパーソナルな情報が得られます。

3. 収集した顧客情報の蓄積と活用:CRMの導入とその壁

収集した顧客情報は、単に保管するだけでなく、顧客育成のために活用できるように整理する必要があります。エクセルでの管理から始め、顧客数が増えてきたらCRM(顧客関係管理)システムの導入を検討しましょう。CRMを使えば、顧客一人ひとりの基本情報、接触履歴(いつ、誰が、どのような内容で連絡したか)、イベント参加履歴、興味関心、検討状況などを一元管理できます。これにより、顧客の状況に応じた最適なタイミングで、最適な情報を提供することが可能になります。

  • **CRM導入のハードル:** 中小工務店にとってCRM導入は費用や運用にハードルを感じるかもしれません。しかし、無料または安価なクラウド型CRMツールも増えています。まずはスモールスタートで、基本的な顧客管理から始めてみるのが現実的です。
  • **情報の入力規則:** 担当者によって情報の入力レベルがバラバラにならないよう、最低限必須の情報項目や入力規則を定めることが重要です。
  • **定期的な情報更新:** 顧客の状況は変化します。イベント後のフォローアップだけでなく、その後のやりとりを通じて得られた新しい情報は随時更新しましょう。

顧客育成は一朝一夕にできるものではありません。しかし、この初期段階でターゲットを明確にし、顧客情報収集・活用の基盤を築くことが、イベントを成功させ、その後の顧客育成をより効果的に行うための重要なステップとなります。

イベント×顧客育成:成果を最大化する具体的な取り組み

工務店にとって、オープンハウスや完成見学会、セミナーといったイベントは、見込み顧客と直接顔を合わせ、自社の取り組みや価値を伝える絶好の機会です。しかし、多くの工務店がイベント開催に注力するあまり、イベント後のフォローアップがおろそかになりがちです。イベント後の顧客育成は、イベントで生まれたお客様の関心や熱量を、契約へと繋げるための最も重要なフェーズと言えます。ここでは、イベントを顧客育成の観点から最大限に活用するための具体的な方法を解説します。

1. イベント計画段階から顧客育成を意識する

イベントの企画時から、その後の顧客育成を見据えた設計が必要です。どのような顧客に来てほしいのか、そしてその顧客にイベントを通じて何を伝え、イベント後にどのような状態になっていてほしいのかを具体的に考えましょう。

  • **顧客育成ゴール設定:** イベント参加者に対して、イベント終了後1週間以内に何らかのアクションを起こしてもらう、あるいは個別相談や説明会への参加に繋げるなど、具体的な育成ゴールを設定します。
  • **イベントコンテンツの工夫:** イベント内容自体に、参加者の興味を引きつけ、その後の関係継続に繋がる要素を盛り込みます。例えば、家づくりの悩み相談コーナー、ファイナンシャルプランナーによる資金計画セミナー、OB施主様邸訪問ツアーの紹介(イベント後に改めて企画)など、イベントが「始まり」であることを示唆するコンテンツを含めます。
  • **情報獲得と承諾の仕組み:** イベント会場で連絡先や家族構成、家づくりの検討状況といった顧客情報をスムーズに取得できるような仕組みを準備します。アンケート用紙の工夫や、個人情報の利用目的(イベント後の情報提供など)への同意を丁寧に得るプロセスも重要です。

2. イベント中の顧客接点を最大化する

イベント開催中は、顧客との一期一会の機会を逃さないように、丁寧なコミュニケーションを心がけます。単なる物件説明だけでなく、お客様の興味や関心を引き出し、良好な関係性を築くことに焦点を当てます。

  • **「聞き手」に徹する:** 一方的な説明ではなく、お客様の状況や悩み、要望をじっくりと聞き出す姿勢が重要です。「どのような家づくりにご興味がありますか?」「今日のイベントで特に気になった点はありますか?」といった質問から会話を広げます。
  • **パーソナルな情報収集:** 会話の中で得られた情報は、可能な限り記録しておきます。例えば、お子様の年齢、趣味、好きなインテリアテイストなど、その後のフォローアップで役立つパーソナルな情報です。これらの情報は、後でCRMに登録する際に役立ちます。
  • **次のアクションに繋がる提案:** 会話が盛り上がったお客様や興味度が高いお客様には、「よろしければ、今度個別にご相談のお時間を設けましょうか?」「資金計画に関するセミナーも開催していますがいかがですか?」など、イベント後の具体的なステップをさりげなく提案します。

3. イベント後の最重要フェーズ:迅速かつ質の高いフォローアップ

イベント終了後のフォローアップは、顧客育成の成否を分ける最も重要なステップです。ここでの適切な対応が、お客様の「この会社、気になるな」という気持ちを「この会社にお願いしたい」という確信に変えていきます。

ステップ1:タイムリーなお礼と情報提供

イベント終了後、できるだけ早くお礼の連絡を入れます。スピードが非常に重要です。お客様の記憶が鮮明なうちに接触することで、他社との差別化を図り、熱量を保つことができます。

  • **お礼メール/手紙の送付(イベント後24時間以内推奨):**
    • イベントにご参加いただいたことへの感謝を伝える。
    • 参加者が関心を示していたテーマや内容に触れる(例:「特に○○について熱心にお話しされていらっしゃいましたね」)。
    • イベントで伝えきれなかった情報や、関連するコンテンツへのリンク(ブログ記事、施工事例、お客様の声など)を提供する。
    • 次にとってほしいアクション(個別相談の予約、資料請求、他のイベント情報など)を明確に提示する。
    • 手書きの一筆箋などを添えるのも、温かみが伝わって非常に効果的です。
  • **ターゲットに合わせたチャネルの選択:** メールだけでなく、LINE公式アカウントや場合によっては電話など、ターゲット層が普段使い慣れているコミュニケーションチャネルを選択することも有効です。

ステップ2:個別相談への誘導とクロージングに向けた醸成

お礼の連絡に続いて、お客様の検討深度やニーズに応じた個別のアプローチを行います。

  • **見込み度に応じたアプローチ:**
    • **検討初期段階のお客様:** 家づくりの進め方に関する情報提供、資料請求の案内、まだ具体的な計画がない方向けのセミナー案内など。
    • **比較的検討が進んでいるお客様:** 個別相談の具体的な提案、資金計画シミュレーションの案内、土地探しに関するサポート情報など。
    • **具体的なプランが欲しいお客様:** プラン作成のご提案、担当者との顔合わせ設定など。
  • **お客様に寄り添う姿勢:** こちらからの売り込みばかりではなく、お客様のペースに合わせて、情報提供や相談に乗る姿勢を大切にします。一方的な連絡は避け、お客様からのリアクションを引き出すような問いかけを意識します。
  • **限定情報の提供:** イベント参加者限定の特典や、今後開催予定のシークレットイベント情報などを提供することで、特別感と継続的な関係性を築くきっかけを作ります。

ステップ3:継続的な情報提供と関係維持

すぐに契約に至らないお客様に対しても、根気強く、かつ負担にならない形で情報提供を続けます。これが長期的な顧客育成の要です。

  • **ニュースレター/メールマガジン:** 定期的に役立つ情報(補助金情報、メンテナンスのコツ、暮らしのヒント、施工事例紹介など)を配信します。配信頻度は月に1~2回程度が適切です。
  • **SNSでの情報発信:** 日々の会社の様子、職人さんのこだわり、イベント告知、お客様の声などをSNSで発信し、親近感を持ってもらいます。
  • **お客様向けイベントの企画:** 建築後の施主様向けのアフターメンテナンスセミナーや、OB施主様感謝祭、地域貢献イベントなど、契約後も関係が続くような イベントを企画し、会社のファンになってもらう取り組みを行います。

イベント後の顧客育成、よくある質問(FAQ)

Q1: イベント後、どれくらいの間隔でフォローアップすれば良いですか?

A1: 最初のお礼連絡はイベント後24時間以内に行うのが理想です。その後は、お客様の検討状況によって頻度を変えます。検討初期段階のお客様には週に1回など、情報提供を主とした緩やかな接触を、検討が進んでいるお客様には数日おきに個別の相談を持ちかけるなど、より頻繁かつパーソナルなアプローチを行います。いずれにしても、お客様からの反応を見ながら、しつこくならないように配慮が必要です。

Q2: どんな情報を提供すればお客様は喜んでくれますか?

A2: お客様の興味や悩みに直結する情報が最も喜ばれます。イベント中の会話やアンケートから把握した内容に基づき、「資金計画の具体的なシミュレーション」「失敗しない土地探しのポイント」「間取りの考え方」「使われている建材の特徴」「過去の施工事例(似たような希望のお客様向け)」といったターゲットに合わせた情報を提供します。一般的な情報だけでなく、「お客様だけの情報」という特別感を出すとさらに効果的です。

Q3: イベント後、全く反応がないお客様にはどうすれば良いですか?

A3: すぐに諦める必要はありません。今はまだ検討段階ではない可能性もあります。無理なアプローチで嫌われるよりも、定期的なニュースレターやSNSを通じて、会社の存在を忘れられないように緩やかに繋がっておくことが重要です。数ヶ月後、一年後に状況が変化して、改めて連絡が来ることもあります。ただし、関係性の深い一部のお客様を除き、長期間反応がない場合はリストのセグメントを見直し、アプローチ方法を変えたり頻度を下げたりするなどの工夫が必要です。

イベント後の顧客育成は、単なる営業活動ではなく、お客様との信頼関係を丁寧に育むプロセスです。時間と労力はかかりますが、その積み重ねが必ず、長期的な顧客関係、ひいては会社の安定的な成長に繋がります。

イベントを継続的に成功させるための「次の一手」

一度イベントを成功させ、イベント後の顧客育成の重要性を認識したら、次に考えるべきは、この取り組みをいかに継続し、さらに効果を高めていくかということです。イベントは単発のものではなく、一連の顧客育成プロセスの中核をなす重要な接点として位置づけ、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)を回していく必要があります。ここでは、イベントを継続的に成功に導き、リピーターや紹介顧客を生み出すための具体的な「次の一手」について解説します。

1. イベントの効果測定とそのための指標設定

イベントを効果検証するためには、開催前に具体的な目標を設定し、イベント後にその達成度合いを測定することが不可欠です。目標は単に「来場者数」だけでなく、その後の顧客育成に繋がる指標を含めるべきです。

  • **設定すべき主要な指標(KPI:重要業績評価指標):**
    • **来場者数:** イベントへの集客力自体を測る基本的な指標。
    • **アンケート回収率/情報取得率:** 顧客情報の収集精度を示す指標。
    • **個別相談・アポイント設定率:** イベントから次のステップへ進んだ顧客の割合を示す、顧客育成における非常に重要な指標。
    • **イベント経由の資料請求数・問い合わせ数:** イベントが興味喚起に繋がった度合いを示す指標。
    • **イベント参加者の契約率:** イベントが最終的な受注にどれだけ貢献したかを示す最も重要な指標。
    • **売上高(イベント経由):** イベントが直接的または間接的に生み出した売上。
    • **紹介者数(イベント参加者またはOB施主から):** 顧客満足度とファン化の度合いを示す指標。
  • **測定方法の確立:** CRMシステムや、簡単なスプレッドシートでも構いませんので、取得した情報をどの顧客がどのイベント経由で、その後の追跡結果はどうなったのかを記録・集計する仕組みを整備します。イベント参加リストと契約リストを紐づけられるようにすると、イベントの効果が明確になります。

2. 効果測定に基づいたイベント内容と顧客育成施策の改善

効果測定で得られたデータは、次回のイベント企画やその後の顧客育成施策の改善に活かします。「なぜアポイント率が低かったのか?」「なぜ特定の層からの契約に繋がりにくいのか?」といった問いに対して、データに基づいて改善策を練ります。

  • **イベント内容の見直し:**
    • 特定のコンテンツへの参加率/反応率が高かったか?
    • アンケートの自由記述欄にどのような意見が多かったか?
    • 競合の イベントと比較して自社の強み・弱みはどこか?
    • 例えば、個別相談への誘導が少なかった場合、イベント中の個別相談コーナーの設置方法を見直したり、予約制にしたりといった改善策が考えられます。
  • **フォローアップ手法の見直し:**
    • 送信したメールの開封率やクリック率は?
    • どの情報提供が契約に繋がりやすかったか?
    • 担当者によってフォローアップの質にばらつきはないか?
    • お客様からの反応が少ない場合は、メールの件名や内容を見直したり、フォローアップの頻度やチャネルを変更したりといった改善が必要です。

3. リピーター・紹介を生むための継続的なコミュニケーション

顧客育成は、契約して家を建てて終わりではありません。むしろ、ここからが本当の顧客育成、すなわち「ファンづくり」のスタートとも言えます。OB施主様こそが、工務店にとって最も力強い味方となり、紹介という形で新たなイベント参加者や見込み顧客を連れてきてくれる存在です。

  • **OB施主様向けイベントの企画:**
    • 感謝祭や交流会、季節ごとのイベント(BBQ、クリスマス会など)を通じて、会社との繋がりを保ち、OB施主様同士のコミュニティ形成を促します。
    • メンテナンス相談会やリフォームセミナーなど、OB施主様のニーズに合わせた役立つイベントも効果的です。
  • **定期的な情報提供とアフターフォロー:**
    • ニュースレターや会報誌、SNSグループなどで、会社の近況、季節ごとの暮らしのヒント、メンテナンス情報などを提供します。
    • 定期点検やメンテナンスの案内を丁寧に行い、建ててからも「ずっと見守ってくれている」という安心感を提供します。
  • **紹介キャンペーンや特典:**
    • OB施主様からの紹介があった場合の特典を用意するなど、紹介を促す仕組みを整備します。特典は金銭的なものだけでなく、メンテナンス割引券やイベントへのご招待など、様々な形が考えられます。

4. イベント以外の顧客育成施策との連携

顧客育成はイベント開催時だけの取り組みではありません。日々の営業活動、ウェブサイト、ブログ、SNS、個別相談など、あらゆる顧客接点を通じて行われます。これらの施策とイベントを連携させることで、より包括的で効果的な顧客育成が可能となります。

  • **ブログ記事やウェブサイトコンテンツとの連携:** 特定のイベントテーマに関連したブログ記事や、イベントでよく出る質問への回答をまとめたFAQページをウェブサイトに公開し、イベント参加者へのフォローアップで案内します。
  • **SNSとイベントの連動:** イベント告知だけでなく、イベント準備風景やイベント中の様子をリアルタイムで発信し、興味喚起と参加意欲を高めます。イベント後のフォローアップとしても、イベント報告や参加者の声などを投稿します。
  • **個別相談会とのセット企画:** イベント後、希望者に限定した個別相談会を実施することで、より深いニーズの掘り起こしや具体的な提案に繋げます。

イベントを継続的に成功させるためには、単に集客して終わるのではなく、イベント後の顧客育成、さらにはOB施主様への継続的な関わりまでを一つの流れとして捉え、データに基づいた改善活動を続けることが重要です。これにより、イベントは短期的な集客施策から、長期的なファンづくりのための強力な仕組みへと進化していくでしょう。

まとめ

工務店経営において、イベントは新規の見込み顧客と出会う貴重な機会ですが、その真価はイベント後の顧客育成にかかっています。単発の集客に終始するのではなく、イベントで見込み顧客との最初の信頼の糸口を掴み、その後の丁寧で継続的な関わりを通じて、太い信頼の絆へと育てていくことこそが、安定した経営、ひいては会社の未来を築く鍵となります。この記事では、顧客育成の基礎から始め、イベントを最大限に活用するための具体的なフォローアップ手法、そしてイベントを継続的に成功させるための効果測定と改善、さらにはリピーターや紹介を生み出すファンづくりの仕組みについて解説しました。

ターゲット顧客を明確にし、彼らのニーズを理解すること。イベント計画段階から顧客育成の視点を持つこと。イベント中はお客様の話を丁寧に聞き、パーソナルな情報を収集すること。そして何よりも、イベント終了後、可能な限り迅速にかつ個別性の高いお礼と情報提供を行い、お客様の検討状況に応じた適切なアプローチを継続すること。これらの具体的なステップは、今日から皆様の工務店でも実践できることばかりです。CRMツールの活用、ニュースレターの配信、OB施主様向けイベントの企画など、できることから一つずつ始めてみてください。

顧客育成は時間と労力が必要な取り組みですが、その成果は計り知れません。深い信頼で結ばれたお客様は、あなたの会社のかけがえのないファンとなり、新たな顧客を連れてきてくれます。イベント後の顧客育成を徹底することで、集客の質を高め、受注率を向上させ、紹介での安定した案件獲得に繋がります。この記事で提示した知識と具体的なアクションプランを胸に、イベントを起点とした長期的な顧客育成にぜひ挑戦してみてください。きっと、皆様の工務店の未来を明るく照らす強力な武器となるはずです。

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この記事を書いた人

浄法寺 亘

工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。
今動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」
※8月実施予定。
住宅サイトの運営もしています。

福島県 喜多方市出身
県立会津高校卒
市立高崎経済大学卒

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr
とっておきの見込み客発掘法
https://x.gd/001or

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校
その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら

商品の差別化へ!制振装置はこちらから →耐震・制振装置

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