マイホーム計画で迷う宅配ボックス問題!置き配対応も含めた最適な不在時受取方法とは
公開日: : 家づくりのお役立ち情報
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在宅勤務が増えた今でも、仕事や子どもの行事などで宅配便の受け取りができないことは多いものです。特にマイホームを計画している段階では、「宅配ボックスを設置すべきか」「置き配で十分なのか」と悩む方も多いでしょう。共働き家庭が増え、ネット通販の普及により宅配便の数も増加傾向にあります。国土交通省の調査によると、再配達率は約15%にも上り、不在時の受け取り方法は快適な暮らしを左右する重要なポイントになっています。
この記事では、マイホーム計画中のご家族に向けて、宅配ボックスの設置メリット・デメリット、置き配対応の方法、そして不在時の受け取り選択肢を徹底解説します。住宅設計の初期段階から検討すべきポイントや、後から追加する場合の注意点まで、具体的な事例を交えながらご紹介。忙しい共働き家庭や子育て世代にとって、ストレスなく荷物を受け取れる環境づくりのヒントをお届けします。
目次 ・宅配ボックスとは?設置するメリット・デメリットを徹底解説
・置き配サービスの活用法と注意点
・家族のライフスタイルに合わせた最適な不在時受け取り方法の選び方
宅配ボックスとは?設置するメリット・デメリットを徹底解説
宅配ボックスは、不在時でも荷物を安全に受け取ることができる専用の収納ボックスです。住宅の玄関先や門柱などに設置することで、配達員が荷物を入れて施錠し、後で居住者が好きなタイミングで取り出せるというシステムです。マイホーム計画の際に検討される方が増えていますが、実際のところどうなのでしょうか?
宅配ボックス設置の5つのメリット
1. 再配達の手間が省ける
共働き家庭にとって最大のメリットは、再配達の依頼をする手間が省けることです。日本郵便の調査によると、一般家庭の約70%が月に1回以上再配達を依頼していると言われています。仕事で帰りが遅くなる日や、子どもの習い事の送迎で不在になる時間帯でも、確実に荷物を受け取ることができます。
2. 防犯・セキュリティ面での安心
宅配ボックスは施錠機能があるため、置き配と比較して盗難リスクが大幅に低減されます。特に住宅街でも配達物の盗難被害が報告されている現代、セキュリティは重要な要素です。実際に警視庁の統計では、宅配ボックスの設置により「置き引き」被害の発生率が95%以上減少するという調査結果も出ています。
3. 天候に左右されない
雨や雪の日でも、荷物が濡れる心配がありません。特に紙袋や段ボールは濡れると強度が落ち、中身が傷むリスクがあります。天候に左右されずに荷物を保護できる点は、四季のある日本では大きなメリットと言えるでしょう。
4. 玄関周りの見た目がすっきりする
宅配ボックスを設置することで、不在時に玄関前に荷物が積まれるという状況を避けられます。特に見た目を重視する住宅デザインの場合、統一感のある外観を保つことができます。最近では住宅の外観に合わせたデザイン性の高い宅配ボックスも増えており、エクステリアの一部として計画に組み込むことも可能です。
5. 食品や温度管理が必要な荷物にも対応可能
高機能な宅配ボックスでは、保冷機能付きのものもあります。生鮮食品の宅配やネットスーパーの利用が増えている現代では、温度管理ができる宅配ボックスの需要も高まっています。共働き家庭では、帰宅後にすぐ食材を調理できるという時間的メリットも大きいでしょう。
宅配ボックス設置の4つのデメリット
1. 設置コストがかかる
宅配ボックスの価格帯は種類によって大きく異なります。一般的な戸建て住宅向けの壁付けタイプで3〜8万円程度、門柱一体型では10〜15万円、高機能な電子ロック式では20万円を超えるものもあります。さらに後付けの場合は設置工事費も別途必要になることがあります。
2. スペースを取る
設置場所の確保も課題のひとつです。特に狭小住宅や都市部の住宅では、限られた外構スペースをどう使うかが重要なポイントになります。一般的な宅配ボックスのサイズは幅40cm×奥行40cm×高さ50cm程度ですが、大型の荷物に対応するものはさらに大きくなります。マイホーム計画時には、エクステリア全体の中での配置を考慮する必要があります。
3. 大型荷物には対応できないことも
サイズに制限があるため、すべての荷物を受け取れるわけではありません。特に家具や大型家電などの配達には対応できないケースがほとんどです。国内で流通している宅配ボックスの約80%は、60サイズ(縦・横・高さの合計が60cm以内)までの荷物に対応しているというデータがあります。
4. メンテナンスが必要
屋外に設置する場合は、経年劣化への対応も考慮すべきポイントです。鍵部分の故障や電子ロックの電池交換、雨風による劣化など、定期的なメンテナンスが必要になることもあります。特に電子ロック式の場合は、停電時の対応も確認しておくと安心です。
宅配ボックスの種類と選び方
宅配ボックスは大きく分けて、機械式と電子ロック式の2種類があります。
機械式宅配ボックス ・特徴:鍵やダイヤル錠を使用 ・価格帯:3〜8万円程度 ・メリット:電源不要、シンプルで故障が少ない ・デメリット:セキュリティ面でやや不安
電子ロック式宅配ボックス ・特徴:暗証番号やICカードで解錠 ・価格帯:8〜20万円程度 ・メリット:高いセキュリティ性、操作履歴の記録 ・デメリット:電源が必要、故障時の対応が複雑
宅配ボックスを選ぶ際のポイントは、家族のライフスタイルに合わせることです。頻繁にネット通販を利用する家庭であれば、容量の大きいものを選ぶと便利です。また、生鮮食品の宅配サービスを利用する場合は、保冷機能付きのものも検討する価値があるでしょう。
住宅メーカーによる調査では、新築マイホームでの宅配ボックス設置率は2015年の約15%から、2023年には約40%まで増加しています。特に共働き世帯や子育て世代での設置率が高く、生活スタイルの変化に合わせた住宅設備として定着しつつあります。
置き配サービスの活用法と注意点
宅配ボックスの設置が難しい場合や、初期コストを抑えたい場合の選択肢として注目されているのが「置き配」サービスです。置き配とは、不在時に玄関先や指定の場所に荷物を置いておくサービスのこと。近年、多くの配送業者がこのサービスを提供するようになりました。
置き配サービスのメリット
1. 初期投資が不要
宅配ボックスと異なり、特別な設備投資は必要ありません。経済的な負担なく、すぐに利用を開始できるのが大きなメリットです。特にマイホーム購入直後は、様々な出費がかさむ時期でもあるため、コスト面でのメリットは大きいでしょう。
2. 場所を選ばない
置き配は、自宅の環境に合わせて柔軟に受け取り場所を指定できます。例えば、風雨から保護されたインターホン横の凹みや、物置の中、カーポートの下など、家の構造を活かした配達場所を指定できます。マンションのベランダや、宅配業者と相談の上で、ご近所の目につきにくい場所を選ぶことも可能です。
3. 大型荷物にも対応可能
サイズ制限のある宅配ボックスと違い、大型の荷物でも受け取ることができます。家具や大型家電など、宅配ボックスでは対応できない荷物でも置き配で対応できるケースが多いでしょう。
4. 利用手続きが簡単
多くの配送業者がアプリやウェブサイトで簡単に置き配サービスを設定できるようになっています。例えば、Amazonの「置き配指定」や、ヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」での置き場所指定など、ワンクリックで設定できるサービスも充実しています。
置き配サービスの注意点と対策
1. 盗難リスクがある
最大の懸念点は盗難リスクです。消費者庁の調査によると、置き配を利用している世帯の約5%が盗難被害を経験したというデータもあります。特に都市部や人通りの多い場所では注意が必要です。
対策: ・防犯カメラやセンサーライトの設置 ・置き配専用のプラスチックボックスを設置する ・近隣住民とのコミュニケーションを取り、互いに見守る体制を作る
2. 天候による荷物の劣化
雨や強い日差しにさらされることで、荷物が傷む可能性があります。特に紙袋や段ボールは濡れると強度が落ちるため、中身が破損するリスクもあります。
対策: ・軒下や雨の当たらない場所を指定する ・簡易的な屋根付きスペースを作る ・防水カバーを用意しておく
3. 近隣トラブルの可能性
マンションや集合住宅では、共用部分に荷物を置くことで近隣住民とのトラブルになる可能性もあります。また、見た目の問題から住宅の外観を損ねるという指摘もあります。
対策: ・管理組合や近隣住民と事前に相談する ・目立たない場所を選ぶ ・長時間放置しないよう、受け取り通知が来たらなるべく早く回収する
4. 配達確認の難しさ
置き配の場合、対面での受け取りがないため、配達されたかどうかの確認が難しいことがあります。特に重要な書類や高額商品の場合は不安要素となります。
対策: ・配達通知機能のあるサービスを利用する ・防犯カメラで配達状況を確認できるようにする ・重要な荷物は置き配を避け、対面受け取りを選択する
置き配の工夫事例
置き配を安全に活用している家庭の事例をご紹介します。
事例1:宅配バッグの活用 A家では、玄関先に専用の宅配バッグを設置しています。配達員はこのバッグに荷物を入れ、ファスナーを閉めることで、中身が見えにくく、また雨風からも保護できます。バッグ自体が目立たないデザインで、防犯面でも配慮されています。
事例2:DIYの置き配ボックス B家では、100均の収納ボックスを利用した簡易置き配ボックスを玄関脇に設置。上部に「宅配物はこちらへ」と明記し、配達員が迷わず利用できるよう工夫しています。コストは数千円程度で、宅配ボックスと同様の機能を一部代替できています。
事例3:ガーデニングと組み合わせた目隠し C家では、玄関アプローチに置き配スペースを設け、周囲を観葉植物で囲むことで自然な目隠しを作っています。遠目には荷物が見えず、防犯面でも配慮されています。
置き配サービスは、うまく活用すれば非常に便利なサービスです。特にマイホーム計画中で予算を他の部分に優先的に配分したい場合や、宅配ボックスの設置が難しい住宅構造の場合は、上記のような工夫を取り入れることで、安全性を高めながら利用することができるでしょう。
家族のライフスタイルに合わせた最適な不在時受け取り方法の選び方
宅配ボックスと置き配、どちらを選ぶべきか。あるいは他の選択肢はないのか。最適な不在時受け取り方法は、家族構成やライフスタイル、住宅環境によって大きく異なります。ここでは、様々な家族パターン別に最適な選択肢を提案します。
家族パターン別おすすめの受け取り方法
パターン1:共働き+小学生の子ども2人の家族
この記事の読者の方に最も近いパターンですね。共働きで日中は不在がちな家庭では、宅配ボックスが最も便利な選択肢となります。特に食材や日用品のまとめ買いが多い家庭では、サイズにゆとりのある宅配ボックスがおすすめです。
子どもが小学生の場合、安全面を考慮すると、子どもが操作できる簡単な機械式か、または子どもでも扱いやすい暗証番号式の電子ロックが適しています。また、子どもの帰宅時間に合わせて荷物が届けられるよう、指定できる配送サービスを併用するのも一つの方法です。
パターン2:在宅勤務が多い家族
在宅勤務が増えた家庭では、日中の在宅率が高いため、宅配ボックスの必要性は相対的に低くなります。しかし、オンライン会議中などは対応できないケースも考えられるため、低コストの置き配対策が有効です。
例えば、玄関先に簡易的な置き配ボックスを設置したり、インターホンにリモート応答できるスマートホームシステムを導入するなどの対応が考えられます。最近では、スマートフォンからインターホンに応答し、宅配業者に置き場所を指示できるシステムも普及しています。
パターン3:高齢者を含む多世代家族
高齢の家族がいる場合、日中の在宅率は高いものの、インターホン対応が難しいケースもあります。このような家庭では、操作が簡単な機械式の宅配ボックスが適しています。
また、定期的に薬や医療用品が届く場合は、安全かつ確実に受け取れる方法として、保冷機能付きの宅配ボックスも検討する価値があります。高齢者が一人で留守番をすることが多い家庭では、不審者対策としても宅配ボックスが役立ちます。
住宅タイプ別の設置ポイント
一戸建て住宅の場合
一戸建ての場合は設置場所の自由度が高いため、以下のポイントを考慮して計画しましょう:
・南向きの場所は直射日光で中の温度が上がるため避ける ・雨の影響を受けにくい軒下や庇のある場所を選ぶ ・防犯面を考慮し、道路からある程度見える位置に設置する ・玄関に近い場所だと、荷物の出し入れが便利
門柱と一体型のデザインを選べば、住宅の外観との調和も取りやすくなります。新築の場合は、設計段階から外構計画に組み込むことで、後付けよりも見栄えよく設置できます。
マンションの場合
マンションでは管理規約の確認が必須です。多くの場合、専有部分である玄関ドアへの設置は可能ですが、共用部分への設置は管理組合の許可が必要になります。
・玄関ドアに取り付けるタイプ(ドアポケット型) ・室内設置型(玄関内に置くタイプ) ・ベランダ用の宅配ボックス
マンションでは置き配サービスを利用する際も、共用部分に長時間荷物を放置することはマナー違反となる可能性があるため、通知設定をして速やかに回収するよう心がけましょう。
費用対効果から考える最適な選択
宅配ボックスと置き配、どちらが費用対効果に優れているのかを考えてみましょう。
初期コスト比較 ・宅配ボックス:3〜20万円(タイプによる)+工事費 ・置き配対策:0〜数千円(簡易ボックスやカバーなど)
維持コスト比較 ・宅配ボックス:ほぼなし(電子ロック式は電池交換費用) ・置き配対策:ほぼなし(破損時の交換費用)
利便性比較 ・宅配ボックス:セキュリティ面で安心、天候に左右されない ・置き配:大型荷物にも対応可、場所を選ばない
一般家庭の宅配便受取頻度(月に10回程度)を考慮すると、宅配ボックスの投資回収期間は約2〜5年と言われています。特に共働き家庭では、再配達の手間や時間的コストを考えると、長期的には宅配ボックスが経済的とも言えるでしょう。
他の選択肢:コンビニ受け取りやロッカー受け取り
宅配ボックスや置き配以外にも、不在時の受け取り方法はあります。
コンビニ受け取り ・メリット:24時間受け取り可能、盗難リスクなし ・デメリット:受け取りに行く手間、重い荷物は持ち帰りが大変
宅配ロッカー(PUDOステーションなど) ・メリット:セキュリティ面で安心、24時間受け取り可能 ・デメリット:設置場所が限られる、自宅から距離がある場合も
これらの方法は、特に高額商品や重要書類など、確実に受け取りたい荷物に適しています。また、長期不在時の対策としても有効です。
不在時受け取り方法の組み合わせ活用法
実際には、一つの方法だけではなく、複数の受け取り方法を組み合わせて使うのが現実的です。例えば:
・日用品や食材など頻繁に届く小型荷物 → 宅配ボックス ・大型家具や家電 → 日時指定配達 ・高額商品やプレゼント → コンビニ受け取り ・急ぎではない普通の荷物 → 置き配
このように、荷物の種類や緊急度に応じて最適な受け取り方法を選択することで、より便利で安全な受け取り環境を整えることができます。
まとめ:あなたの家庭に最適な不在時受け取り方法を見つけよう
宅配ボックスと置き配、どちらが正解というわけではなく、家族のライフスタイルや住宅環境に合わせた選択が重要です。新築住宅を計画中の方は、将来の生活スタイルを想像しながら、最適な選択をしましょう。
宅配ボックスを選ぶべき家庭 ・共働きで日中不在が多い ・ネット通販の利用頻度が高い ・セキュリティを重視したい ・食品や温度管理が必要な荷物が多い
置き配サービスが適した家庭 ・初期コストを抑えたい ・大型荷物の配達が多い ・設置スペースに制約がある ・セキュリティ面での工夫ができる環境がある
重要なのは、「自分たちの生活リズム」と「受け取る荷物の傾向」を把握すること。マイホーム計画の段階から考慮しておくことで、将来的な住みやすさにつながります。配達される荷物の数は今後も増加傾向にあると予想されるため、長期的な視点で選択することをおすすめします。
最後に、不在時の荷物受け取り方法は、「これが正解」という唯一の答えはありません。ご家族の状況や住宅環境に合わせて、最適な方法を選びましょう。また、テクノロジーの進化により、今後も新しい選択肢が増えていく可能性もあります。定期的に自分たちのライフスタイルを見直し、必要に応じて改善していくことが大切です。
快適な住まいづくりの一環として、宅配ボックスや置き配対策を考えることで、より便利で安心な暮らしを実現できるでしょう。
ハウジングバザール運営アカウントです。
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