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失敗しないイベント企画!工務店が押さえるべきポイント

公開日: : 工務店 経営

工務店の経営において、集客や地域認知度アップ、顧客との信頼構築は永遠のテーマです。その中で「イベント」の開催は、新規顧客獲得や既存顧客との関係強化、ブランドイメージ向上に非常に効果的な手段です。しかし、多くの経営者や現場責任者からは「何から始めればよいのか分からない」「過去のイベントが思ったほど成果に結び付かなかった」といった悩みや疑問が寄せられます。そこで本記事では、工務店が抱えるこうした課題を踏まえ、現場ですぐ実践できる「イベント」の企画ノウハウとその具体的な手順を分かりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、ご自身の工務店にピッタリ合ったイベントを自信を持って企画・運営し、効果を最大化できるようになります。ぜひ、ご自身の課題に重ねながらお読みいただき、実践へとつなげてください。

企画ノウハウの「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

イベントは工務店にとって単なる集客手段にとどまらず、地域社会との絆を深める絶好の機会です。成功のカギを握るのが「企画ノウハウ」です。ここでは、基礎から応用まで、明日から活用できる具体的なアクションプランを手順形式でご紹介します。

1. 目的の明確化とターゲット選定

  • イベントの成果は「目的設定」で決まります。「新築受注の創出」「既存顧客との関係強化」「地域貢献」「社員のモチベーション向上」など、何をゴールとするかを数値で設定しましょう。例えば「地域住民50組の来場」「商談5件獲得」など、具体的な数字を掲げることで成功基準が明確になります。
  • 続いてターゲットの明確化です。「30~40代のファミリー層」や「地元在住の高齢夫婦」など、できるだけ具体的な設定がポイントです。これにより、内容や宣伝方法、会場の雰囲気など、全ての設計がぶれません。

2. イベント内容の企画検討と差別化

  • 同業他社や地域の他イベントと“何が違うのか”を意識します。例えば「構造見学会」「OB様感謝祭」「DIY体験イベント」や「耐震診断セミナー」など、住宅や暮らしに関わるテーマ性を持たせましょう。オリジナリティや地域性も盛り込むと集客力が高まります。
  • 参加者視点に立つことがコツです。「家づくり勉強会」なら、難しい専門用語をやさしく解説するコーナーや、子ども向けの遊びスペースなど工夫をしましょう。

3. 企画ノウハウの情報収集と自社DNAへの落とし込み

  • 成功している工務店や異業種の事例を積極的に調査しましょう。SNSや業界誌、勉強会などからアイデアを吸収しつつ、自社の強みや地域性にどうアレンジできるかを検討します。
  • 既存顧客アンケートやスタッフのアイデア出しミーティングも有効です。現場の「小さな声」にヒントが隠れていることも多いです。

4. スケジューリングとリソース配分

  • イベントの日程は「思いつき」ではなく、地域の行事カレンダーや天候、学校行事なども加味して決定します。雨天の場合の代替案も検討しておくと安心です。
  • 必要な人員、予算、協力企業リストなどを洗い出し「だれが」「いつまでに」「何を」担当するか役割を明確化しましょう。チェックリストやガントチャートを活用すると漏れが防げます。

5. 許認可・法令遵守と安全対策

  • 街なかでの集客イベントや屋外開催の場合、行政への届出や消防署への申請が必要なケースもあります。騒音、衛生、駐車場案内など安全対策も万全にしましょう。

6. 広報活動の展開

  • 地域のフリーペーパーや自社ホームページ、SNS(Instagram、Facebook、LINE公式アカウント等)を活用し、多角的かつ段階的な情報発信を行いましょう。店舗前のポスター、協力企業の紹介、既存顧客へのDMやメール配信も重要です。イベント案内は1回で終わらせず、複数回・複数媒体で発信することが肝要です。

7. 当日運営のシミュレーションとリハーサル

  • イベント当日を想定した動線チェックや受付方法、スタッフ配置の確認、アナウンス練習など「全体の流れ」を何度もシミュレーションしましょう。トラブル発生時の対応マニュアルも作成しておくと安心です。

イベント×企画ノウハウ:成果を最大化する具体的な取り組み

ここまでで、イベントの基礎的な企画ノウハウを整理しました。このセクションでは、実践現場で「どう成果を上げるか?」という最も多い疑問に答える具体的な戦略と、よくある課題・FAQにもお答えします。

1. 開催前の「効果的」な集客施策

  • イベントの集客力を左右するのは、ターゲットに合わせた告知です。例えばファミリー層なら「親子DIY教室」や「ベビーカー置き場完備」といった明確な参加メリットを訴求しましょう。
  • 住宅検討層には、モデルハウスの限定公開や「ライフプラン相談会」など“今だけ”の特典設定も有効です。WEB予約ページの設置や、LINEなどチャットからの申し込み受付も参加ハードルを下げます。

2. 当日・運営の成功ポイント

  • イベント当日は「受付担当」「案内・誘導担当」「体験ブース運営」「相談窓口」など細かく役割分担を決め、全スタッフに事前に共有しましょう。スタッフ用“笑顔”チェックや服装・身だしなみの最終確認も大切です。
  • 段取り良く進めるだけでなく、参加者一人ひとりと丁寧にコミュニケーションをとることで「相談しやすい雰囲気」を作りましょう。名札や案内パンフレットを活用し、視覚的にも安心感をアピールできます。

3. 「体験・参加型」イベントの工夫で来場満足度を上げる

  • 体験型や参加型コンテンツは、高い集客力を持つだけでなく、参加者自身の印象に長く残ります。例えば、ミニ上棟式の実演、木工教室、地域のパン屋さんとのコラボ出店などが挙げられます。子ども向け工作教室や、家計セミナー、簡単なお菓子作り体験なども人気です。
  • アンケートや相談コーナーも“堅苦しさ”をやわらげ、「気軽さ」を演出する工夫をしましょう。例えば「楽しかった思い出写真」のフォトブース設置やSNS用のハッシュタグ配布も喜ばれます。

4. アフターフォローの徹底とリピーター化

  • イベントは当日で終わりではありません。来場者アンケートはすぐその場で取り、後日のお礼状やメール配信で感謝を伝えましょう。「ご相談・お見積り歓迎」などアクションを促す一文も忘れずに。
  • 得られた声や要望は必ず社内でフィードバックし、次回イベントへ反映させます。特別割引やリピーター限定イベント案内など、継続的なコミュニケーションが信頼へつながります。

5. よくある疑問・質問(Q&A)

  • Q:小規模な工務店でも大規模なイベントは可能ですか?

    A:可能です。ただし「規模の大きさ」よりも「丁寧な対応」「地域性」「オリジナリティ」を重視しましょう。コンテンツに独自色を持たせ、小回りの利く体制を活かしてください。

  • Q:予算が限られていて集客が心配です。

    A:SNSやLINE公式アカウント、自社顧客リスト(DM・メール)、地域協力企業との連携など「無料or低コスト」でできる広報施策を重点的に実施します。DM持参特典や早期予約プレゼントもおすすめです。

  • Q:事前準備にかけられる時間が少なくて不安です。

    A:役割を明確にしてスタッフからアイデアやサポートを募りましょう。また、過去イベントの運営計画書やチェックリストを活用することで、効率的な準備が可能です。

イベントを継続的に成功させるための「次の一手」

1回のイベントの成功で終わらせず、継続的なブランド価値の向上や固定ファン化を目指すことが求められます。以下では「次回につながる仕掛け」と「仕組み化」のステップを解説します。

1. 効果測定と振り返りの徹底

  • イベント終了後、必ず「数値」で効果を測定します。来場者数、アンケート回収率、商談化率、新規見込み顧客数、SNS拡散回数など指標を事前に決めておきます。スタッフ全員でミーティングを開催し「良かった点」「改善すべき点」「参加者からの要望」などを整理しましょう。

2. PDCAサイクルでノウハウを蓄積

  • 振り返り内容を「イベント企画ノウハウ集」として社内の情報共有ツール(Googleドライブ、社内ポータルなど)に集約します。写真や資料、マニュアルも一緒に残しましょう。新人スタッフや次回担当者にも伝達しやすくなります。
  • 動画記録を残すこともおすすめです。次回以降の運営リハーサルやSNSでのプロモーション素材としても活用可能です。

3. 年間計画化と「シリーズ展開」

  • 年間スケジュールの中で「春のリフォーム相談会」「夏休み親子DIY体験」「秋の味覚フェア」など、季節に合わせたイベントを計画的に盛り込みます。シリーズ展開にすると「次も行ってみたい」という期待感を高めます。

4. 地域連携・異業種コラボで発信力アップ

  • 商店街や学校、地域の人気店、自治体などと連携することで新たなターゲット層にリーチできます。例:地元パン屋さんとのフードイベント、整理収納アドバイザーによる暮らしセミナー、地産野菜の試食会など。
  • コラボすることで話題性と参加意欲が大きく向上し、新聞やテレビなどメディア露出の機会も広がります。

5. 継続フォローと「次のアクション」を仕掛ける

  • 来場者のフォローリストを作成し、イベント後の「OB会」「無料相談会」「LINE友達限定キャンペーン」など、次のアクションにつながる情報を提供しましょう。継続的な接点を持つことで優良顧客の定着につながります。

まとめ

工務店がイベントを成功させるためには、「明確な目的」「差別化された企画」「緻密な事前準備」「当日の運営力」「徹底したアフターフォロー」──これらを段階的に積み上げ、継続的な改善に努めることが不可欠です。この記事でご紹介した実践的なアクションプランおよび企画ノウハウを活用することで、イベントの効果は必ず目に見える形で現れます。まずは小さなことでも行動を起こし、試行錯誤と振り返りを重ねながら、ご自身と自社の理想的なイベントを育ててください。1つ1つの積み重ねが、やがて地域に愛され、選ばれ続ける工務店ブランドの確立へとつながります。今日からぜひ、実践をスタートしてください。応援しています!

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浄法寺 亘

工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。 今動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」 ※8月実施予定。 住宅サイトの運営もしています。 福島県 喜多方市出身 県立会津高校卒 市立高崎経済大学卒 著書: 頼みたくなる住宅営業になれる本 https://x.gd/oatiM SDGsに取り組もう 建築業界編 https://x.gd/MXYJr とっておきの見込み客発掘法 https://x.gd/001or 主な講演: 鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」 リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト) 育英西中学校 その他住宅FCなど 活動実績 2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア 2020~ 木ッズ絵画コンクール
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この記事を書いた人

浄法寺 亘

工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。
今動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」
※8月実施予定。
住宅サイトの運営もしています。

福島県 喜多方市出身
県立会津高校卒
市立高崎経済大学卒

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr
とっておきの見込み客発掘法
https://x.gd/001or

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校
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活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

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