人材育成に悩む経営者へ。日本の偉人が語った「人を育てる極意」とは?
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経営がうまくいっている会社には、必ず“人”の力があります。どんなに良い商品をつくっても、どんなに立派な戦略を立てても、最終的にそれを動かすのは「人」です。
最近、こんな相談を受けました。「社員が育たない」「人が定着しない」「想いが伝わらない」──この悩み、実は多くの経営者が抱えているのではないでしょうか?
でもね、そこに向き合うことこそが、経営者の“本業”なんです。モノでも、金でもなく、「人」に力を注ぐことが、長く続く企業をつくる。それは、昔も今も変わらない普遍的な真実だと思います。
特に今の時代、働き手の価値観は多様化し、かつての「年功序列」「終身雇用」では人が育たない時代です。自ら考え、動き、成長していく“自律型人材”をどう育てるかが、企業存続の鍵です。
育成に近道はありませんが、ヒントは歴史の中にあります。偉人たちが残した「人づくり」の知恵を、いま改めて見つめてみましょう。

ここからは、日本の偉人たちが遺した名言・格言をもとに、「人を育てる」ことの意味を深掘りしていきましょう。
「人を育てることは、企業を育てることである。」
パナソニック創業者・松下幸之助氏は、経営の本質をこの一言に込めました。社員一人ひとりの成長が、企業の未来を形作る。彼は創業初期から人づくりにこだわり、「経営の要は人材だ」と繰り返し語っていました。
松下氏が創設した松下政経塾は、その象徴です。人づくりを「経営課題」でなく「社会的使命」とまで位置づけた経営者でした。
育成において特に注目したのは、「失敗の経験を積ませること」でした。責任ある仕事を早い段階で任せ、信じて任せ、支えながら育てる──その姿勢は今も多くの経営者に受け継がれています。
「人は、一生のうちに、会うべき人には必ず会う。」
教育者・森信三氏のこの言葉は、運命論にも近い考えに感じますが、実は“責任”の重要性を説いたものです。出会った人には、自分の成長の意味がある。その人とどう向き合うかが、人生を大きく変えるという視点です。
部下や後継者、若い社員たちとの関係に悩んだとき、この言葉が背中を押してくれます。
「この人と出会ったのは、偶然じゃない。私が何かを学ぶためだ。」そう思えたとき、目の前の人を「育てる相手」ではなく「自分を映す鏡」として見ることができるようになります。
信じることで、相手が変わり、関係性が変わり、結果として会社の未来が変わる──これが森信三の教えの深さです。
「人を育てるとは、己を育てること。」
幕末の思想家・教育者である吉田松陰。彼が育てた高杉晋作や伊藤博文などは、後に明治維新の立役者となりました。ですが、彼が最も重視したのは、教える側の覚悟でした。
「育てようと思うなら、自分が育たねばならない。」──この言葉の重みは、今の経営にもそのまま通じます。
たとえば社員に「自発的に動いてほしい」と願うなら、まず経営者自身が自発的に学び、実践する姿を見せなければなりません。
社員は、経営者の言葉ではなく「姿勢」に共感し、学びます。育てるとは、相手以上に自分が成長し続ける決意を持つこと。その意味で、経営とは“終わりなき自己修養”でもあるのです。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。」
この名言は、二宮尊徳が農村復興に尽力する中で語ったものです。彼は、単に「善人」であるだけでは人も村も救えないことを知っていました。
経済(利益)を無視した理想論は空回りし、かといって利益のみを追えば人が離れていく。人を育てるとは、この「道徳と経済」のバランス感覚を身につけさせることでもあります。
現代の経営にも通じます。社員に数字意識を持たせつつ、人としての礼節や思いやりを忘れさせない──そんな環境をどう築くか。
尊徳の言葉は、「数字か、人か」ではなく、「数字も、人も」という両立の視点を与えてくれます。

名言に学び感動するだけでは、何も変わりません。大切なのは、今日からの“実践”です。
たとえば、
- 社員との1on1を30分でも定期化する
- 挨拶と感謝の言葉を、毎日自ら先に発する
- 1日ひとつ「褒めるポイント」を探す
こんな小さなことでも、社内の空気が変わっていきます。
さらに、経営者自身が「学び続ける背中」を見せることも重要です。書籍を読み、セミナーに出かけ、社員と対話する。その積み重ねが、いつしか「この会社で働きたい」という信頼につながっていきます。
人を育てるのに“完璧な正解”はありません。でも、“本気の姿勢”は、必ず伝わります。
「人を育てるのは難しい」と、誰もが言います。ですが、それは「価値があるからこそ難しい」こと。
商品やサービスは時代とともに変わりますが、“育てた人”は企業の未来を支え続けてくれる存在です。
今日紹介した4つの名言が、あなたの中に何か一つでも残ったなら、それがもう“人づくり”の始まりです。
信じること、寄り添うこと、手を差し伸べること──それは全て経営の中でできる「人間らしい営み」です。
あなたの会社にいる人たちは、可能性のかたまりです。 あなたの中にも、まだまだ人を育てる力が眠っています。
どうか焦らず、一歩ずつでいい。
「人を育てること」は、いつか「人に育てられていた」と気づく日が来ます。
その日を楽しみに、今日も自分の仕事に誇りを持って歩んでいきましょう。
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