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「内閣府beyond2020」の認定および「外務省JAPAN SDGs Action Platform」の紹介団体です。

住宅展示場に頼らない!これからの工務店集客戦略

公開日: : 工務店 経営

工務店経営者の皆さま。住宅展示場への依存度が高まる一方、「見込み客が減った」「来場者の成約率が伸びない」といった悩みを感じていませんか?少子高齢化やネット情報の氾濫で、従来の集客戦略が通用しにくくなっています。本記事では、住宅展示場のみならず、多角的な集客戦略を実践し、工務店の新規顧客獲得・売上向上を目指すための具体的な手順や取り組みを解説します。これからの工務店経営において、「住宅展示場に頼らない」集客を実現できる、再現性の高い方法を学んでいただけます。集客の新しい道筋を知りたい方、成長の壁を打破したい方に、必ずや一歩踏み出すヒントをお届けします。ぜひ、今日から実践できるアクションに落とし込んでください。

集客戦略, 工務店の「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

工務店にとって、住宅展示場は長年「集客拠点」として機能してきました。しかし、住宅展示場の来場者数は近年右肩下がり。単に出展するだけでは、その効果を十分に引き出せません。ここでは、住宅展示場だけに頼らない集客戦略の構築に向け、基礎から応用までの実践的な導入ステップを解説します。

1. 現場のリアルを深掘り:顧客像の再定義

ターゲットとなる顧客層を明確に定め、「どんなニーズがあるのか」「何に価値を感じているのか」を住宅展示場とオンライン双方で調査・分析します。SNSのアンケートや自社HPのお問い合わせ履歴、実際の展示場での来場アンケート結果などを基に、顧客ペルソナ(年代、家族構成、価値観、情報収集チャネル)を精密に設計しましょう。

2. オンラインプレゼンスの強化:自社メディアと情報発信

想定顧客に「見つけられる工務店」になるために、住宅展示場紹介に頼らないWebサイトやブログ、自社SNSアカウント運営を強化します。例えば、施工事例やスタッフ紹介動画、構造・性能に関する比較コンテンツ、実際のお客様の声など具体的な情報発信は大きな魅力です。

  • Google マイビジネスの最適化
  • InstagramやLINE公式アカウントでのタイムリーな情報発信
  • ブログ記事で家づくり相談や失敗談などの実体験提供

3. オフラインの地域密着型施策:信頼と関係構築

住宅展示場外でも、地域イベントやオープンハウス(完成見学会・構造見学会)を開催し、地元住民との接点を増やしましょう。特に、工務店ならではの小回りや誠実さは地元顧客の大きな信頼を得ます。現場清掃や地域行事、協力業者とのタイアップイベントも効果的です。

4. デジタル×リアル融合の顧客接点拡大

例えば、住宅展示場での商談予約をWebで完結させる、来場できなかった方にオンライン内覧やバーチャル展示場を案内する、といったデジタルとオフラインの融合を図ります。各種予約や資料請求・問い合わせもなるべくワンクリックで完了できるよう、顧客フローを最適化しましょう。

5. 業務フローとKPIの設定・見直し

工務店の営業現場では属人的な対応に流れがちなため、具体的なKPI(新規問合せ数・資料請求数・来場率・成約率・顧客満足度など)をあらかじめ設定し、集客戦略全体の効果を数値で管理します。住宅展示場での成果も、オンラインと比較・分析することで次の施策の精度が向上します。

住宅展示場×集客戦略, 工務店:成果を最大化する具体的な取り組み

ここからは、「住宅展示場×デジタル&地域密着型」それぞれの強みを活かし、工務店経営者が明日から実践できる具体的な集客強化アクションを解説します。従来通りの住宅展示場だけに頼るのではなく、多様なチャネルと施策をイノベーティブに組み合わせていきましょう。

1. SNSと住宅展示場イベントの連動

Instagram, Facebook, LINE等で、住宅展示場や完成見学会の開催告知・様子・感想をリアルタイム配信。事前にSNSやWebから予約できる仕組みを導入し、参加ハードルを下げつつ、来場後のアンケートでフォローコミュニケーションに繋げましょう。「来場者限定特典」や「インスタライブ同時配信」なども集客力強化に役立ちます。

2. 「ワンテーマ」住宅展示場の新提案

従来の住宅展示場では画一的な間取り・設備が多く、新鮮味を感じにくいのが現状です。そこで、ペットと暮らす家・平屋専門・子育て世帯向けなど、ターゲット層を限定した小規模展示場を期間限定で設営し、「このテーマならこの工務店」という専門性を明確に打ち出しましょう。会期終了後は写真や動画でWebにアーカイブし、継続的な集客ストックとして活用できます。

3. セミナー併催・相談会による“ハイブリッド集客”

住宅ローンや土地選び、ZEHや省エネ住宅など、関心度の高いテーマで無料セミナーを住宅展示場や地域会場で開催。セミナー終了後に個別相談や設計プラン提案へと自然に誘導できる点が特長です。録画配信やオンラインウェビナーも平行して実施することで、物理的来場が難しい層にもアプローチできます。

4. OB施主活用とリファレンス営業

既存顧客(OB施主)を巻き込み、住宅展示場見学や完成現場見学会での「生の声」を聞ける機会を設けましょう。OBお客様のご自宅訪問会、SNSでの体験談投稿・シェアなども成約率の向上に直結します。また、紹介施策として友人・知人のリファレンス紹介キャンペーンを用意することで、集客の質も向上します。

5. Web広告・リスティング広告による新規リード獲得

“住宅展示場 地名”や“工務店 エリア 新築”など、地域性の高い検索ワードに合わせてGoogle・Yahoo!などの広告を最適化。自社サイトやイベントページへの誘導、資料請求・オンライン相談への導線づくりが重要です。広告効果の確認・チューニングも月次単位で欠かさず行いましょう。

6. 見込み客との中長期コミュニケーション設計

すぐには成約に至らない「検討中」層も多いため、メールマガジンやLINE公式アカウントで定期的に家づくりコラムやイベント情報を配信。住宅展示場来場後のアフターフォローとして、点から線の関係へと育成していくことが工務店にとって再来場・再検討を促す重要ポイントとなります。

【Q&A】よくある質問と解決策

  • Q:住宅展示場の集客数が伸びません。何から見直すべきですか?
    A:まずは来場者の属性や行動履歴を把握し、ターゲットに合った情報発信・アプローチチャンネルの再設計が必要です。オンライン発信の強化や小規模イベントの追加も有効です。
  • Q:オンラインと連動した住宅展示場集客は、効果がありますか?
    A:オンライン予約やイベント告知、参加者へのデジタルフォローアップは高い効果があります。特にSNSでのリアルタイム発信は若年層へのリーチが拡大します。
  • Q:工務店が住宅展示場への投資を減らしても大丈夫?
    A:集客戦略を多様化することでリスクを分散できます。地域密着やオンライン経由の集客も強化すれば、住宅展示場単体に頼る必要がなくなります。

住宅展示場を継続的に成功させるための「次の一手」

集客戦略を一度作って終わりではなく、継続的に改善サイクルを回すことが最大のポイントです。データ分析、効果測定、社内共有によって、住宅展示場集客の精度と成果を持続的に高めていきましょう。

1. 効果検証・PDCAサイクルの徹底

各集客チャネルごとにKPI達成状況と歩留まりを月次チェックし、住宅展示場の来場数・成約率・コストパフォーマンスなどを可視化しましょう。数値にもとづき、打ち手の拡張やリソース再配分を迅速に判断することが重要です。

2. 顧客体験の見える化・差別化

「住宅展示場」や「見学会」など一つの体験ごとに、お客様がどのような満足・不満を感じるかをスタッフ全員で洗い出し、良かった点・こと足りなかった点を具体的に吸い上げます。例えば来場~商談までの動線や、接客・資料提供、アフターケアなど細分化して点検し、絶えず改善・刷新を重ねていくことが工務店の個性やブランド価値を高めます。

3. KPI連動の報酬・教育制度

営業・現場スタッフにKPIや成果指標を明確に示し、「集客」「商談」「成約」それぞれの段階での役割を評価・報酬制度に紐付けると、現場のモチベーションと当事者意識が飛躍的に向上します。共有研修や事例研究会、外部講師を招くなど、社内の実践スキル底上げにも効果があります。

4. 顧客データベース・CRM活用

住宅展示場やオンラインイベント参加者、資料請求者などの情報を一元管理することで、顧客属性ごとの施策最適化が可能となります。クラウド型CRMツールの導入で、日常業務の効率化と情報共有も格段にスムーズになります。

5. 住宅展示場×地域連動の新サービス開発

今ある住宅展示場の枠組みにとらわれず、「地域暮らし体験」「空き家リノベ相談」「DIYワークショップ」など付加価値型のイベントを企画することで、住宅以外のファンづくりや口コミ拡散につながります。工務店独自の強みが地域・コミュニティ全体に広がる新しい集客の土壌となります。

6. 地域工務店ネットワークの構築

近隣工務店同士の情報共有やSNS協力、ジョイントイベント開催を通じて「この地域の家づくり=質の高い工務店グループ」という信用づくりを目指すことも、中長期的な集客安定化とイメージ戦略に有効です。

まとめ

本記事では、住宅展示場に依存しがちな工務店集客の現状から抜け出すための実践的アプローチを、基礎~応用、具体策、改善サイクルまで詳しくご紹介しました。工務店の未来は、住宅展示場の枠を超え、オンライン・地域社会・データ活用の融合によって多元的に広がります。まずは顧客像の再定義、自社発信強化、イベント施策の見直しから実行し、KPIと改善サイクルで成果を強化しましょう。小さな一歩が明日の大きな成果へつながります。住宅展示場集客の新時代に果敢にチャレンジし、御社らしい地域の「顔」としての工務店ブランドを創り上げてください。皆さまの継続的な挑戦と成長を心から応援します!

この記事を書いた人

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浄法寺 亘

福島県 喜多方市出身。県立会津高校、市立高崎経済大学卒。工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。現在動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」。住宅情報サイト「ハウジングバザール」の運営にも携わっている。

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校、その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら

商品の差別化へ!制振装置はこちらから →耐震・制振装置

友達申請お待ちしてます! →代表浄法寺のfacebook

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