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Web集客で売上を増やす!工務店の成功事例

公開日: : 工務店 経営

昨今、工務店を取り巻く経営環境は大きく変化しています。従来のチラシや紹介だけでは新規顧客の獲得が難しくなり、「売上向上」に課題を抱える経営者が急増しています。また、デジタルシフトの波が進む中で、Webを活用した集客手法への関心も急速に拡大しています。しかし、「Web集客の具体的な始め方が分からない」「自社に最適なやり方が知りたい」「売上向上との結びつきがイメージできない」といった疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、そうした疑問を解消し、すぐに実践できるWeb集客の導入手順や売上向上に直結する具体策、日々の経営に活かせる応用例などを詳しく解説します。工務店経営者の皆様が「どこから何を始めればよいか」「どう成果につなげていけるか」と悩まれた際の羅針盤となる内容です。ぜひ本記事を参考に、明確なアクションを起こしてください。

Web集客の「実践的」導入戦略:基礎から応用まで

最初に、工務店の現場で無理なく取り組めるWeb集客の基本ステップと、押さえるべき考え方・ツールについて紹介します。ここでは「売上向上」のための土台として重要なアクションを具体的に示します。

1. 目的を明確化し自社の強みを再定義する

Web集客を始める前に必ず行いたいのが、現状分析と目的設定です。

  • 現状の売上状況・集客ルートを洗い出す
  • 自社が提供できる価値、競合との違いを言語化する
  • 「誰に」「何を」「どのように」伝えたいかをまとめる

明確な目的が定まることで、Web施策の選定や今後の活動の軸がぶれなくなります。これが売上向上のための第一歩です。

2. 顧客像(ペルソナ)を具体的にイメージする

Web集客では、ターゲット顧客の理解が不可欠です。実在の顧客データや想定ユーザー像から以下を整理します。

  • 年齢・家族構成・職業・居住エリアなどの属性
  • 住まいに関する悩みや願望、理想的な工務店像
  • 情報収集の手段(Google検索・SNS・口コミなど)

この情報をもとに、伝える内容やデザイン、広告出稿先も最適化できます。売上向上のためには、「集めたい顧客」を明確に描きましょう。

3. 成果事例を活かしたホームページ・ブログ構築

Web集客の要となるのが自社サイトの整備です。特に、以下のポイントを重視してください。

  • 最新の施工事例やお客様の声を定期的に更新する
  • トップページで自社の強み(工法・保証・アフターサービスなど)を明示する
  • お問い合わせフォームや資料請求導線をわかりやすく設置する
  • スタッフ紹介や会社情報も充実させて安心感を与える

特に成果事例は、Web来訪者が「自分にもできそう」「この工務店なら安心」と感じる重要な要素です。写真やお客様コメント付きで掲載し、説得力ある内容に仕上げましょう。

4. ローカルSEO・Googleビジネスプロフィール活用

工務店の場合、地域密着型の商圏が多いため、ローカルSEO施策が売上向上に直結します。

  • Googleビジネスプロフィールを登録・最適化する(写真、営業時間、説明などを丁寧に)
  • Googleマップに社名・住所情報が正確に表示されているか定期的に確認する
  • 口コミ獲得の仕組みづくり(完工時にお礼とあわせてレビュー依頼するなど)

簡単な取り組みの積み重ねが、地元検索での表示順位を高め、Web集客~売上向上につなげます。

5. SNS活用で新しい接点をつくる

InstagramやYouTubeなど、ビジュアル重視のSNSも今や工務店経営に欠かせません。

  • 施工事例やビフォーアフターの写真・動画を定期投稿する
  • 社内の雰囲気や現場の「裏側」など親近感のある内容も発信する
  • イベント・完成見学会などのお知らせやライブ配信で即時性を出す
  • ユーザーからのコメント・DMには迅速に返信する

ホームページとSNSを連動させることで、広範囲な集客と売上向上の新たなルートを構築できます。

6. Web広告は小規模からテスト運用で始める

Google検索広告やInstagram広告など、比較的少額から始められるWeb広告も有力な選択肢です。

  • 月1万円程度からスタートし「反応が良かったキーワード」や広告文を特定する
  • 自社サイトへの直接集客や完成見学会の集客など明確な目的を持って実施する
  • 費用対効果を数字でチェックし、成果が出れば段階的に予算増加を検討する

広告運用は経験が結果を左右します。小さく始めてデータを蓄積し、的確に改善しましょう。

実践のポイントまとめ

いずれの手法も「いきなりすべてを本格導入」より「やれることから一歩ずつ」着実に進めることが売上向上の近道です。小さな成果が積み上がれば、次のステップへの自信や原資も得られます。難しく考えず、まず一歩を踏み出しましょう。

よくある疑問Q&A

  • Q. 自社にWeb担当者がいませんが大丈夫ですか?
    A. はい、専門知識がなくても少人数で実践できる施策が多数あります。まずは無料のWebサイトやGoogleビジネスプロフィール登録など、「手が届く範囲」から始めてみてください。外部パートナーの選定基準も後述します。
  • Q. SNSや広告はどこまで力を入れるべき?
    A. 本業に支障がでない範囲で継続的に情報発信するのが理想です。最初は無理なく週1投稿や月1万円の広告から、徐々に力を入れていく方法をおすすめします。

売上向上×Web集客:成果を最大化する具体的な取り組み

ここでは、Web集客を単なる新規顧客獲得手段に留めず、「売上向上」を実現するための戦略的な活用法と、成果を出した工務店のリアルな事例、よくある疑問・失敗例への対策を紹介します。

1. 完成見学会×オンライン告知で来場・成約率アップ

完成見学会やリフォーム相談会は成約率向上の鍵。Web集客の導線と組み合わせることで成果が大幅に高まった成功事例が増えています。

  • ホームページやSNSで分かりやすい日程、お申し込みページを設置
  • 事例写真や当日見どころ、コロナ対策状況など来場者の不安を払拭する情報を掲載
  • Google広告やFacebook広告で近隣エリアにピンポイント配信
  • 参加者には当日アンケートやリフォーム相談特典などで「見込み客化」を促進

このような取り組みで3組→15組以上の見学会参加者に拡大、半年で成約件数も約2倍に伸ばした例があります。

2. リフォーム・修繕・小工事での売上安定化

新築市場の変動に影響されにくく、需要が継続するリフォームや小工事分野にもWeb集客は有効です。

  • 「外装塗装」「水回りリフォーム」「バリアフリー工事」など細かいサービスごとに専用ページを作成
  • 施工料金・期間・ビフォーアフター事例を明示し、検索ニーズを的確に狙う
  • ご近所の検索ユーザーが自社サイトに到達しやすいようSEO施策を徹底する

定期的な小規模受注の増加は売上の安定化、チーム稼働率アップにも直結します。

3. 問い合わせから契約までの歩留まり改善

せっかくWeb集客で問い合わせや反響が増えても、その後の対応次第で売上向上を逃してしまうこともあります。特に次の点に注意しましょう。

  • 問い合わせ返信はできる限り当日中、少なくとも24時間以内に行う
  • 事前ヒアリングシート(簡易アンケート等)を送付し、商談の質を高める
  • フォロー体制のマニュアル化(電話→メール→ダイレクトメール→再アプローチなど)

「断られても原因分析」「即座に代替提案」など対応の質を上げることが、最終的な売上向上に強く影響します。

4. 既存顧客フォローによる再受注・紹介獲得

工務店ビジネスは顧客生涯価値(LTV)が高いため、実は既存顧客からの再受注や紹介が売上向上には不可欠です。Webを活かしたフォロー策を実施しましょう。

  • 定期的なメルマガやLINE公式アカウントで「リフォーム相談」「メンテナンス情報」「イベント招待」等を案内
  • お客様アンケート・レビューキャンペーンで感想や紹介依頼
  • 点検案内や季節のご挨拶も自動送信で効率向上

特に一度信頼を得たお客様からの紹介は、広告費ゼロでの売上向上につながります。

5. 社員の意識改革と巻き込み

Web集客~売上向上を一担当者任せにせず、社内全体で情報共有・協力体制を作ることも成功への近道です。

  • 施工現場ごとに写真・ネタを持ち寄り、SNSやブログで活用
  • 全社員が「自社の強み」「ウリ」を語れるよう共通ワード化を進める
  • チーム内の反応・フィードバックを毎月共有し、改善施策を迅速に回す

組織全体が売上向上への意識を持ち行動することで、施策の継続力が格段に高まります。

成功事例:S工務店(地方都市・社員8名)のケース

  • 自社サイトに社長ブログを設置、週1回現場進捗や最新施工例を更新
  • Googleビジネスプロフィールでの口コミ増加を目指し、来場者全員にレビュー依頼
  • インスタで現場写真やDIY動画を毎週発信
  • 小規模イベントを実施し、Web専用申込フォームを作成
  • これらの取り組みで、年間問い合わせ件数3倍・売上向上を実現

よくある疑問・FAQ

  • Q. 予算をかけずにWeb集客の効果を出すには?
    A. 無料・低コスト手法(Googleビジネスプロフィール、SNS、サイト更新)を徹底すれば、広告に頼らずとも十分反響は獲得できます。まずは手間を惜しまず地道にトライしてください。
  • Q. 外部パートナー(制作会社等)に頼む場合の注意点は?
    A. 実績・サポート体制の明確な会社を選びましょう。「やりっぱなし」でなく、効果検証や定期改善提案をしっかりしてくれるかが重要な判断基準です。

失敗しやすいポイントと再発防止策

  • サイトやSNSを作っただけで情報更新・管理を怠る → 最低でも月1回、担当者・内容を決めて運用
  • 反響が増えたのに商談体制が変わらずチャンスを逃がす → 問い合わせ対応・商談プロセスマニュアルを整備
  • 成果分析せず、漫然と続けて効果が見えなくなる → 定期的なアクセス解析・商談結果のフィードバックを徹底

これらの対策によりWeb集客を「売上向上のための仕組み」として確立できます。

売上向上を継続的に成功させるための「次の一手」

Web集客による売上向上を一過性トレンドで終わらせず、長期戦略に変えていくための発展的な施策・管理方法・組織戦略をご提案します。

1. 効果測定とPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルの確立

定量的な効果測定を行い、施策の精度を毎月高め続ける仕組みが重要です。

  • Googleアナリティクス等でアクセス・反響データを計測し、成果の高いページや集客ルートを分析
  • 初回面談から契約・入金までのプロセス別数字を毎月一覧化
  • 「お問い合わせ内容」「断られた理由」「口コミ内容」などもデータ化して改善材料に
  • 月1回の改善ミーティングを必ず実施し、PDCAサイクルを回す

定期的な数字の見える化が、組織全体の売上向上意識を底上げします。

2. 動画・セミナーなど新たな情報発信手段の導入

時代の変化とともに情報発信の形も進化しています。動画やWebセミナーへの挑戦も売上向上のための有力手法です。

  • 「家づくりの進め方」「失敗事例解説」等をYouTubeに解説動画で発信
  • 定期的なWebセミナーやオンライン相談会(Zoom等)を実施し、遠方・多忙な顧客層にもリーチ
  • 現場スタッフ参加型・職人さん紹介などで「顔が見える工務店」を演出

動画の拡散力や信頼形成効果により、新規開拓・リピーター獲得の両輪で売上向上につながります。

3. 顧客アンケート・レビュー活用でブランド力強化

顧客の声を可視化し信頼力・ブランド力を高めることも、工務店経営の重要課題です。

  • 完工後アンケート・ネットレビューを積極回収し、サイトやSNSで発信
  • 「お客様の生の声」をタイトルやキャッチコピーに活用する
  • スタッフや職人の人柄・こだわりをストーリー仕立てで掲載する

「選ばれる理由」を明確に打ち出すことで、新規顧客のハードルを大きく下げられます。

4. 戦略的な業務提携や地域コミュニティとの連携

自社だけでなく、異業種や地域団体との連携も売上向上には有効です。

  • 地元の不動産会社や設計事務所とWeb上で紹介リンクを相互設置
  • 地域イベント(マルシェ等)への協賛・出展、SNSで相互拡散
  • 地元メディア・自治体の広報室やWebメディアとの関係性を強化

「地域での信頼・認知度」を高めることで、中長期視点での売上基盤を強化できます。

5. 社内DX・ITリテラシー向上への投資

継続的な売上向上には、社内のデジタル対応力を強化することも避けて通れません。

  • Google Workspace等のクラウド活用で情報共有や顧客管理を効率化
  • 若手社員の育成を兼ねてSNS・ホームページ運用に積極登用
  • 外部講師を招いたIT研修、オンラインセミナー参加を文化に

組織として「学び続ける力」を磨くことが、Web集客による売上向上を盤石なものとします。

6. 売上向上に繋がる中長期戦略マップの設計

単発施策で終わらず、3年・5年後のビジョンと売上向上プランを社内外で共有しましょう。

  • 定量目標(売上高、受注件数、反響数、リピート率など)の設定
  • Web上のブランディング・情報資産の積み上げ(SEO、成果事例、動画アーカイブなど)
  • 次世代幹部・人材育成とデジタルシフト推進のタスク化

この「見える化」によって、工務店全体が同じ方向に進む推進力が生まれます。

よくある疑問・Q&A(応用編)

  • Q. 効果測定やPDCAサイクルをどう現場に根付かせる?
    A. まずは「成果が数字で見える」仕組みを簡単な集計表からでも始めてください。月1回の定例ミーティングで共有するだけでも、社員の巻き込み度合いは大きく高まります。
  • Q. 競合他社との差別化が難しいですが…
    A. 結局「選ばれる理由」は施工力や値段以上に「人=社員・職人の誠実さ・哲学・現場ストーリー」に宿ります。自社だけの独自事例やお客様とのエピソードを積極発信しましょう。

まとめ

ここまで工務店の「売上向上」とWeb集客のノウハウを基礎から応用まで具体的にお伝えしました。目先の成果だけでなく、長期にわたり「選ばれ続ける工務店」として成長するためには、一歩ずつ「明日からできる実践」を積み重ねていくことが何より重要です。紹介した戦略や事例、失敗しないためのアクションを、ぜひ各社の経営現場で小さく試し、その効果を社員全員で共有してください。Web集客を活用した売上向上の仕組みは、組織の活力や誇りも生みます。現状に不安を抱えている方も、まずは今日できる1アクションから踏み出してみましょう。その積み重ねが、お客様や地域社会からの信頼拡大、そして未来の安定的な売上向上へと確実につながっています。新しい一歩を、ぜひ今ここから始めてください。

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浄法寺 亘

工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。 今動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」 ※8月実施予定。 住宅サイトの運営もしています。 福島県 喜多方市出身 県立会津高校卒 市立高崎経済大学卒 著書: 頼みたくなる住宅営業になれる本 https://x.gd/oatiM SDGsに取り組もう 建築業界編 https://x.gd/MXYJr とっておきの見込み客発掘法 https://x.gd/001or 主な講演: 鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」 リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト) 育英西中学校 その他住宅FCなど 活動実績 2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア 2020~ 木ッズ絵画コンクール
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この記事を書いた人

浄法寺 亘

工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。
今動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」
※8月実施予定。
住宅サイトの運営もしています。

福島県 喜多方市出身
県立会津高校卒
市立高崎経済大学卒

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr
とっておきの見込み客発掘法
https://x.gd/001or

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
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活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

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