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モデルハウスの魅力を発信!SNSを活用したプロモーション術

公開日: : 工務店 経営

工務店経営者の皆様、日々の集客活動、本当にお疲れ様です。丹精込めて作り上げたモデルハウスは、貴社の技術力、デザインセンス、そして家づくりへの情熱を示す「顔」とも言える存在です。しかし、素晴らしいモデルハウスがあっても、「どうすればもっと多くのお客様に来場してもらえるのか?」「限られた予算と時間で最大の効果を出すには?」といった集客に関する課題は尽きないのではないでしょうか。

インターネットが普及した現代において、特に若い世代や新しい価値観を持つお客様は、情報収集をSNSで完結させる傾向にあります。「モデルハウスに行こう」と決める前に、Instagramで施工事例をチェックし、Facebookで工務店の雰囲気を掴み、LINEで気軽な質問をする。そんな行動様式が当たり前になっています。だからこそ、モデルハウスへの集客においても、SNSプロモーションの重要性はますます高まっています。

モデルハウスの魅力を最大限に引き出し、SNSを通じて潜在顧客に効果的にアプローチすることは、来場者数を増やし、最終的に受注に繋げるための強力な武器となります。しかし、「SNSは何から始めれば良い?」「どんな情報を発信すればモデルハウスに来てもらえる?」「効果測定はどうするの?」といった疑問を抱える方も多いはずです。

この記事では、工務店経営者の皆様が直面するこれらの具体的な疑問に答え、モデルハウスを活用したSNSプロモーションを成功させるための実践的かつ具体的な手順を、基礎から応用まで分かりやすく解説します。この記事を読み進めることで、貴社のモデルハウスが持つポテンシャルを解き放ち、SNSを強力な集客ツールとして活用できるようになることをお約束します。さあ、モデルハウス集客の新しい扉を開けましょう。

SNSプロモーション実践講座:工務店の集客・ブランディング強化術

モデルハウスへの集客を強化するために、私たち工務店はなぜSNSプロモーションに取り組むべきなのでしょうか。その理由は多岐にわたりますが、最も重要なのは「顧客との接点の変化」と「信頼構築の必要性」です。

かつてはチラシや雑誌、住宅展示場などが主な接点でしたが、今は潜在顧客が自ら情報を探しに行く時代です。特に家づくりに対する情報感度の高い層は、Instagramでおしゃれな家を、Pinterestで間取りのアイデアを、YouTubeでハウスメーカーの比較動画を探します。これらのプラットフォームに、貴社のモデルハウスの情報がない、あるいは魅力が伝わらなければ、見込み客との最初の接点を失ってしまいます。SNSは、まさに「偶然の出会い」を「意図的な露出」に変えるための強力なツールなのです。

工務店がSNSプロモーションに取り組むべき理由

  • ターゲット顧客へのリーチ拡大: 若い世代はもちろん、幅広い年齢層がSNSを利用しています。地域密着型の工務店でも、特定の興味関心(例えば、自然素材の家、高気密高断熱住宅など)を持つ層にピンポイントで情報を届けられます。
  • 信頼性・安心感の醸成: 家づくりは一生に一度の大きな買い物です。契約する工務店には高い信頼性が求められます。SNSを通じて日々の会社の様子、スタッフの人柄、家づくりへのこだわりを発信することで、お客様は安心感を抱き、より親近感を持ってくれます。モデルハウスの紹介だけでなく、オフラインでの活動や社風を伝えることも重要です。
  • ブランディング強化: SNSはただの告知ツールではなく、工務店の「らしさ」を表現する場です。どのような家づくりを目指しているのか、デザインの特徴は何か、アフターサポートはどうなっているのかなどを継続的に発信することで、競合との差別化を図り、独自のブランドイメージを確立できます。モデルハウスのテイストに合わせたブランディングは特に効果的です。
  • 見込み客の育成: SNSでの情報提供を通じて、潜在顧客の家づくりへの関心を高め、具体的な検討段階へと誘導できます。モデルハウスの見学会告知だけでなく、「失敗しない土地選びのコツ」「断熱材の種類と選び方」といった役立つ情報を発信することで、「この工務店は信頼できる」という認識が生まれ、モデルハウスへの来場や問い合わせにつながりやすくなります。

最初のステップ:どのSNSを選ぶべきか?

すべてのSNSに手を出す必要はありません。重要なのは、貴社のターゲット顧客がいるプラットフォームを選び、そこに注力することです。工務店にとって主要なSNSとその特徴を見ていきましょう。

  • Instagram: ビジュアル重視。モデルハウスや施工事例の写真・動画との相性が抜群です。「画像検索」のように使われることが多く、デザインや内装にこだわりたい層に響きます。ストーリーズやリールで日常や短尺動画を見せることも有効です。
  • Facebook: 地域コミュニティや比較的年齢層の高い層に強い傾向があります。工務店のイベント告知(モデルハウス見学会など)、会社の日常、スタッフ紹介など、親しみやすい情報発信に向いています。Facebook広告を使えば、地域や年齢、興味関心で絞り込んだターゲットにアプローチしやすいです。
  • LINE: 既存顧客や一度接点を持った見込み客とのクローズドなコミュニケーションに最適です。モデルハウスのイベントリマインダー、個別相談対応、限定情報の配信などに活用できます。プッシュ通知で情報が届くため、開封率が高いのが特徴です。
  • YouTube: 長尺動画で、モデルハウスのルームツアー、構造解説、お客様インタビューなど、深い情報を伝えられます。ファン化を促進しやすく、信頼性構築に効果的です。制作の手間はかかりますが、資産として長く活用できます。

最初はInstagramとFacebookなど、2つ程度のプラットフォームに絞って始めるのがおすすめです。ターゲット顧客がどのSNSをよく見ているかを考え、選択しましょう。

アカウント طراحی (アカウント設計)の重要性

利用するSNSを決めたら、アカウント設計を行います。ここがブレると、どんなに投稿しても効果が出にくいのです。

  1. ペルソナ設定: 貴社の理想とする顧客像を具体的に設定します。年齢、性別、家族構成、職業、趣味、価値観、家づくりに期待すること、不安など、ストーリーが見えるくらい詳細に設定することで、どのような情報を発信すれば響くのかが明確になります。このペルソナが、貴社のモデルハウスに興味を持つ人物像と合致するように設定しましょう。
  2. アカウントのコンセプト決定: 「誰に(ペルソナ)、何を(提供価値)、どのように(トーン&マナーや世界観)」伝えるのかを決めます。「〇〇な暮らしを実現したい子育て世代のための、自然素材を使った心地よい家づくり」といった具体的なコンセプトを設定することで、発信する情報に一貫性が生まれます。これはモデルハウスのコンセプトとも連動させるべきです。
  3. プロフィール設定の最適化: アカウントの顔となるプロフィールは非常に重要です。
    • 工務店名(正確に検索される名前)
    • どんな工務店か(コンセプト、強み)
    • 誰のための家づくりか(ペルソナに向けたメッセージ)
    • 連絡先・ウェブサイトへのリンク(モデルハウスの見学会予約ページなど、最も見てほしいページへの導線を確保!)
    • 問い合わせ方法(DM可否、LINE追加案内など)
    • 所在地(地域密着をアピール)

    特にInstagramはプロフィール欄のリンクが1箇所のみなので、Linktreeなどのツールを使って複数のリンクを貼れるようにするのも手です。

この段階でじっくり時間をかけることが、効果的なSNSプロモーションの土台となります。

モデルハウス×SNSプロモーション:成果を最大化する具体的な取り組み

SNSプロモーションの基礎が整ったら、いよいよモデルハウスの魅力を発信するための具体的なステップに入ります。モデルハウスは、SNSで「見せる」ための宝庫です。どのように見せれば、お客様は興味を持ち、足を運びたくなるのでしょうか?

モデルハウスを「見せる」写真・動画の重要性

SNS、特にInstagramのようなプラットフォームでは、写真や動画のクオリティが全てと言っても過言ではありません。プロのカメラマンに依頼するのが最も効果的ですが、自社で撮影する場合でも、以下の点に注意するだけでグッと質が向上します。

  • 自然光を最大限に活用: 午前中や午後の早い時間帯など、自然光が多く入る時間帯に撮影しましょう。明るく温かい雰囲気になります。
  • 生活感のない、整った空間: 余計なものが写り込まないよう、シンプルに片付けます。清潔感が重要です。
  • 広角レンズで空間の広がりを表現: スマートフォンでも広角モードを使い、部屋の広がりや開放感を伝えましょう。
  • ディテールにも焦点を: キッチンやバスルームの設備、床材や壁材の質感、造作家具や照明器具など、こだわりの部分にクローズアップした写真も効果的です。「こんなおしゃれな照明も選べるんだ」「この木目の床材素敵!」といった具体的な興味を引き出せます。
  • アングルを工夫: ただ正面から撮るだけでなく、ローアングルやハイアングル、コーナーからの撮影など、様々な角度からモデルハウスを見せることで、立体感や奥行きが伝わります。
  • 動画(リール、ストーリーズ、YouTube)の活用: 写真では伝わりにくい動線、空間のつながり、設備の操作感などは、短い動画(リール、ストーリーズ)や長尺動画(YouTube)で効果的に伝えられます。モデルハウスのウォークスルー(歩きながら撮影)動画は特に人気があります。

投稿テンプレート:モデルハウス紹介ストーリーの作り方

単に写真をアップするだけでなく、ストーリーを意識した投稿を心がけましょう。以下は投稿作成の具体的なステップです。

  1. フックとなる写真/動画を選ぶ: 思わず目に留まる、最も魅力的な一枚・一本を選定します。
  2. キャッチーな冒頭文: 読者の悩みや興味を引く一文から始めます。(例:「家事動線を劇的に改善!働くママ〇〇さんのためのモデルハウス」「【ルームツアー】見どころは驚きの収納力!」)
  3. モデルハウスのコンセプトや特徴を解説: このモデルハウスはどんなコンセプトで建てられたのか、どんな家族におすすめなのか、具体的な特徴(高気密高断熱、自然素材、大空間リビング、効率的な家事ラク動線など)を分かりやすく説明します。専門用語は避け、お客様にとっての「メリット」を伝えましょう。「高気密高断熱だから、冬も暖かく快適に過ごせます」「自然素材だから、お子様にも安心です」といった形です。
  4. 写真/動画で解説した部分のポイントを深掘り: 例えば、キッチンの写真なら「食洗機は標準装備です」「背面収納は全て引き出しタイプで、収納力抜群!」など、具体的なポイントを補足します。モデルハウスの写真には、実際に使っているシーンをイメージできる小物を置くのも効果的です。
  5. お客様の疑問に先回りして答える: 「この照明は選べますか?」「床暖房は入っていますか?」など、お客様が抱きそうな疑問に対し、本文中で事前に答えておくと親切です。
  6. ハッシュタグの活用: 関連性の高いハッシュタグを複数付けます(例:#モデルハウス #注文住宅 #新築一戸建て #マイホーム計画 #家づくり #工務店探し #〇〇工務店 #地域名 #北欧インテリア #シンプルな暮らし #高気密高断熱 #耐震等級3 など)。一般的なものから専門的なもの、地域名まで幅広く使うと、検索からの流入が増えます。
  7. 明確なCTA(Call to Action;行動喚起): お客様に次にとってほしい行動を具体的に示します。「モデルハウス見学ご予約はプロフィールのURLから」「資料請求はDMにて承ります」「質問はコメント欄へどうぞ」など、シンプルかつ分かりやすく伝えましょう。
  8. 公開タイミングの最適化: 貴社のターゲット顧客がSNSをよく見ている時間帯(例:通勤時間、お昼休み、夕食後など)を狙って投稿します。各SNSのインサイト機能で分析可能です。

この投稿テンプレートを使えば、ただモデルハウスの写真を見せるだけでなく、お客様の興味を引き、行動に繋げるためのストーリーを作りやすくなります。

SNSを活用したモデルハウス見学会・イベント告知

SNSは、モデルハウス見学会や予約制相談会などのイベント告知に非常に効果的です。従来の告知方法に加えて、SNSならではの以下の手法を取り入れましょう。

  • イベント情報の事前告知と繰り返し投稿: 開催日が決まったら早めに告知し、開催が近づくにつれてリマインダー投稿を行います。見学会で「どんな体験ができるのか」「どんな疑問を解消できるのか」といった参加メリットを具体的に示しましょう。
  • イベント詳細ページ/予約フォームへの誘導: プロフィールURLやストーリーズのリンク機能、投稿内のCTAで、予約フォームやイベント詳細ページへスムーズに誘導します。導線がスムーズでないと、せっかく興味を持っても離脱してしまいます。
  • ストーリーズでのライブ配信・見学会の様子を一部公開: 見学会の直前にモデルハウスの一部をライブ配信したり、過去の見学会の様子の動画などをストーリーズで公開したりすることで、「実際に行ったらどんな感じだろう?」という期待感を高められます。予約状況をリアルタイムで伝えるのも有効です。
  • SNS限定特典・キャンペーン: 「SNSからの予約でクオカードプレゼント」「この投稿を見た方に〇〇(例:家づくりに役立つ資料)をプレゼント」など、SNSを見た人だけが得られる特典を用意することで、SNS経由での予約を促進できます。モデルハウス来場者へのSNSフォロー呼びかけも忘れずに行いましょう。
  • Facebookイベント機能の活用: Facebookでイベントページを作成し、招待を送ったり、興味あり/参加予定の人へ自動でリマインダーを送ったりできます。イベントへの「いいね」やコメントで盛り上がりを作ることも可能です。

Q&A:モデルハウスの写真はプロに頼むべき? 集客にどう繋がるの?

Q:モデルハウスの写真は必ずプロのカメラマンに依頼すべき?

A:予算が許すのであれば、プロに依頼するのがベストです。プロは光の捉え方、構図、住宅写真ならではのアングルなどを熟知しており、貴社のモデルハウスの魅力を最大限に引き出してくれます。ただし、常にプロに依頼するのはコストがかかります。日常的な投稿やストーリーズ用に、自社で高品質な写真を撮るスキルをみがくことも重要です。最新のスマートフォンでも十分高品質な写真は撮影可能です。まずは自社で試してみて、ここ一番の写真はプロに依頼するなど、使い分けを検討しましょう。

Q:SNSでモデルハウスを紹介しても、本当に集客に繋がるの?

A:繋がります。ただし、「投稿すればすぐに満員御礼」というほど単純ではありません。SNSでの情報発信は、お客様の「知りたい」「見たい」「行ってみたい」という気持ちを段階的に育てていくものです。魅力的な写真や役立つ情報で関心を引き、「この工務店良いな」と思ってもらい、イベント告知やCTAで「実際に行ってみよう」という行動を促す、という流れを作ることが重要です。継続的な情報発信と、お客様とのコミュニケーション、そして明確なモデルハウスへの誘導導線が揃って初めて、SNSは強力な集客ツールとなります。すぐに効果が出なくても、諦めずにPDCAを回していくことが成功の鍵です。

モデルハウスを継続的に成功させるための「次の一手」

SNSでのモデルハウスプロモーションは、一度やって終わりではありません。継続的な発信と、その効果測定、そして得られたデータに基づいた改善が必要です。ここでは、さらに成果を高め、モデルハウスへの安定した集客を継続するための「次の一手」について解説します。

SNS効果測定の方法

「なんとなく投稿している」状態から脱却し、プロモーションの効果を最大化するためには、具体的な数値を追うことが不可欠です。チェックすべき指標は以下の通りです。

  • リーチ数/インプレッション数: どれだけ多くの人の目に触れたか。ブランド認知度に関わる指標です。
  • エンゲージメント数/率: 「いいね!」「コメント」「保存」「シェア」などの反応数。投稿への興味関心や、どれだけユーザーの心に響いたかを示します。特にInstagramでは「保存」が重要視される傾向にあります。
  • プロフィールへのアクセス数: 投稿を見て、プロフィールに興味を持ってくれた人の数です。貴社のことをもっと知りたいと思ってくれた人の数を示す指標です。
  • ウェブサイトへのクリック数: プロフィールや投稿から、貴社のウェブサイト(モデルハウス詳細ページ、予約フォームなど)へアクセスした数です。SNSからどれだけ具体的な行動に繋がったかを示す非常に重要な指標です。Google Analyticsなどのツールを活用し、SNSからの流入数を正確に把握しましょう。可能であれば、UTMパラメータを設定して、どのSNSのどの投稿からの流入かを細かく分析できるようにすると、さらに効果的です。
  • DM/LINE公式アカウントへの問い合わせ数: SNS経由での直接的な問い合わせ数も重要な成果指標です。気軽な質問から具体的な相談まで、様々な問い合わせが入るはずです。
  • モデルハウス見学会などのイベント予約数(SNS経由): これが最終的な成果指標の一つです。予約フォームに「どこで知ったか」の選択肢を設ける、あるいはSNSからの導線に限定した予約フォームを用意するなどして、SNSからの予約数を正確に把握します。

これらの数値を週ごとや月ごとに確認し、どのような投稿が反応が良かったのか、どのSNSからのウェブサイト流入が多いのかなどを分析しましょう。SNSプラットフォーム自体が提供している「インサイト」機能を活用してください。

SNS広告の活用

オーガニックリーチ(広告に頼らない表示)には限界があります。特にモデルハウスの見学会など、特定のイベントにピンポイントで集客したい場合には、SNS広告が非常に有効です。

  • ターゲットの絞り込み: 地域、年齢、興味関心(例:家づくり、インテリア、子育てなど)、ライフステージなどで細かくターゲティングできます。「このモデルハウスに興味を持ちそうなのはどんな人か」というペルソナ設定がここで活きてきます。
  • 予算設定: 少額からでも広告を始められます。まずは数千円~数万円程度のテスト予算で始め、効果を見ながら増額を検討しましょう。
  • 魅力的なクリエイティブ: 広告で最も重要なのは、写真や動画といったクリエイティブです。モデルハウスの最も魅力的な写真を使い、具体的なメッセージと明確なCTAを含めましょう。
  • ランディングページの最適化: 広告をクリックした後の遷移先(ランディングページ)は、モデルハウスの詳細や見学予約フォームなど、広告の目的に合ったページにしましょう。そのページの情報が不足していたり、分かりにくかったりすると、せっかく広告で誘導しても離脱に繋がってしまいます。モデルハウス専用の魅力的なランディングページを用意することが理想です。

Webサイトとの連携強化

SNSはあくまで「見込み客との最初の接点」や「興味を引く場所」です。最終的に詳しい情報を提供し、問い合わせや予約に繋げるのはWebサイトの役割です。SNSとWebサイトの連携を強化しましょう。

  • SNSプロフィールからWebサイト(特にモデルハウス詳細ページやイベント予約フォーム)への明確なリンクを設定する。
  • Webサイトに、各SNSアカウントへのリンクを分かりやすく配置する。
  • Webサイトのブログ記事などで、SNS投稿で触れたモデルハウスの特定のポイントをさらに詳しく解説する。
  • SNSで集めたお客様の疑問やコメントを参考に、WebサイトのFAQやコンテンツを充実させる。

顧客とのコミュニケーションとフォローアップ

SNSは「一方的な情報発信ツール」ではありません。「双方向のコミュニケーションツール」です。投稿へのコメントやDMには丁寧かつ迅速に返信しましょう。お客様の質問に答えることで信頼関係が生まれます。また、モデルハウス見学会に来場された方へ、お礼のメッセージと共にSNSアカウントのフォローをお願いするなど、その後のコミュニケーションにも繋げる工夫を凝らしましょう。

PDCAサイクルを回す

SNSプロモーションの効果を継続的に高めるには、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回すことが不可欠です。

  • Plan(計画): どのような情報を発信するか、コンテンツカレンダーを作成します。モデルハウスの見学会告知、季節ごとの投稿ネタ、家づくりの役立つ情報などを計画的に盛り込みます。目標となる数値(例:Webサイトへのクリック数〇件、予約数〇件)を設定します。
  • Do(実行): 計画に基づき、投稿を作成し、指定の時間に公開します。モデルハウスの写真撮影や動画編集もここに含まれます。
  • Check(評価): 前述した様々な指標(リーチ、エンゲージメント、クリック数、予約数など)を確認し、目標に対してどうだったかを評価します。どのタイプの投稿が効果的だったか、どの時間帯の反応が良いかなどを分析します。
  • Action(改善): 評価で得られた分析結果に基づき、次の計画を改善します。反応が良かった投稿の傾向を真似る、効果の薄かった内容は改善または停止する、新しいSNS機能(リールなど)を取り入れてみる、といった具体的なアクションを決めます。

このサイクルを繰り返すことで、貴社のSNSプロモーションは洗練され、モデルハウス集客の効果が着実に向上していきます。担当者を決め、定期的に効果測定と改善会議を行う仕組みを作りましょう。

チーム体制と担当者育成

SNSプロモーションは片手間では大きな成果を出しにくいのが現実です。誰が担当するのか、どのようなスキルが必要か、どのように情報共有するのかなど、チーム体制についても検討が必要です。社内に適任者がいない場合は、外部の専門家やコンサルタントを活用する選択肢も考えられます。しかし、最終的には「貴社らしさ」を表現できる社内の人間が担当するのが理想です。担当者への研修や、成功事例・失敗事例の共有などを通じて、社内全体のSNSリテラシーを高めていくことも、継続的な成功には不可欠です。

Q&A:効果測定って難しそう…? SNSから実際に集客できるの?

Q:SNSの効果測定って専門知識が必要で難しそう…。

A:最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な指標(いいね数、コメント数、プロフィール閲覧数、ウェブサイトクリック数など)を見ることから始めれば大丈夫です。各SNSのインサイト機能は視覚的に分かりやすいですし、Google AnalyticsもSNSからの流入を見るだけならそれほど複雑ではありません。重要なのは、ただ数字を追うのではなく、「なぜこの投稿は反応が良かったのだろう?」「どうすればもっとクリックされるだろう?」と考えることです。日々の業務の中に「SNSの数字を見る時間」を組み込む習慣を作りましょう。分からなければ、まずはウェブサイトの制作会社や、SNSに詳しい知人・専門家に相談してみるのも良いでしょう。

Q:SNSから実際にモデルハウスに人を呼んだり、契約に繋げたりできるの?

A:はい、実際に多くの工務店がSNSをきっかけとした集客に成功しています。ただし、SNSは「出会いの場」であり「信頼構築の場」です。すぐに契約とはいかない場合がほとんどです。SNSでの発信を見て興味を持ち、プロフィールからウェブサイトへアクセスし、モデルハウスの見学会に予約し、来場して実際に家を体験し、担当者と話し、信頼を深め、初めて契約へと繋がります。SNSは、この長い家づくりプロセスの最初の「きっかけ」や途中の「後押し」をする強力な役割を担います。根気強く質の高い情報を発信し続け、お客様との関係性を育てていくことが、SNS経由の集客・契約に繋がる道なのです。

まとめ

この記事では、工務店経営者の皆様がモデルハウスの集客力を高めるために、SNSプロモーションをいかに実践的に活用できるか、その具体的な手順と戦略について深く掘り下げてきました。集客の課題を解決し、貴社の素晴らしいモデルハウスをより多くのお客様に知っていただくために、ターゲット設定から始まり、魅力的なコンテンツ作成、効果的な投稿方法、そして継続的な改善活動まで、重要なポイントを網羅的に解説しました。

SNSプロモーションは、単に「頑張って投稿する」だけではなく、貴社の家づくりへの情熱やこだわりを、お客様が最も触れやすい形で届けるための大切なコミュニケーション手段です。モデルハウスの持つ力を最大限に引き出し、SNSのリーチ力・拡散力と掛け合わせることで、これまで出会えなかった潜在顧客との接点を生み出し、具体的な来場へと繋げることが可能になります。

効果 measurement と PDCA サイクルを回すことは、闇雲な努力を避け、限られたリソースで最大の効果を出すために不可欠です。今日学んだ具体的なアクションプランを参考に、まずはできることから一つずつ、そして着実に実行に移してください。継続は力なり。SNSでの丁寧な発信は、貴社のブランドを育み、お客様からの信頼を勝ち得るための確かな一歩となります。

貴社がモデルハウスを通じて理想のお客様と出会い、素晴らしい家づくりをさらに広げていく未来を心から応援しています。さあ、今日から貴社のモデルハウスの魅力を、SNSを通じて世界に発信していきましょう!

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この記事を書いた人

浄法寺 亘

工務店の社会貢献やSDGs、国産材利活用を応援する「コミュニティビルダー協会」代表理事。
今動いているプロジェクトは「木ッズ絵画コンクール」
※8月実施予定。
住宅サイトの運営もしています。

福島県 喜多方市出身
県立会津高校卒
市立高崎経済大学卒

著書:
頼みたくなる住宅営業になれる本
https://x.gd/oatiM
SDGsに取り組もう 建築業界編
https://x.gd/MXYJr
とっておきの見込み客発掘法
https://x.gd/001or

主な講演:
鹿児島県庁主催「かごしま緑の工務店研修会」
リードジャパン主催「工務店支援エキスポ」(東京ビックサイト)
育英西中学校
その他住宅FCなど

活動実績
2019~ 千葉県にて里山竹林整備ボランティア
2020~ 木ッズ絵画コンクール

工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら

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