コミュニティビルダー協会コラム ~『みまもりエアコン』と熱中症~
コミュニティビルダー協会コラム
~『みまもりエアコン』と熱中症~
パナソニックがセンサー技術を駆使した『高齢者施設向けみまもりシステム』を一般住宅向けに展開することになったそうです。
今のところは介護業者さん向けの法人対象にしたエアコンだったのですが来年(2017年)から一般住宅にも展開していくということです。
どういうものかというと、エアコンとベッドについたセンサーが
・居室の温度・湿度の変化
・居室に人がいるかいかないか
・現在のエアコン設定
・部屋にいる人の活動量および呼吸状況
などを読み取り、
・部屋が異常室温になっていないか?
・睡眠中に何度も目を覚ましたりしていないか?
・部屋を出たきり戻っていない、などということはないか?
などを知らせる、というものです。
そういえば、既に「人のいるところを感知して無駄のない送風」とかありますね。
今年(だけでもないですが…)のように暑い夏は高齢者の熱中症というのが多くなります。
厚生労働省の発表によると熱中症患者のおよそ半数は高齢者(65歳以上)だそうです。
しかも熱中症によってどこで亡くなったかを見ると、年齢にかかわらず室内が多いんですね。
私の身近でも最近、直前までぜんぜん大丈夫だった人がすこし運動をしたら、気分が悪くなってしまい、あやうく救急車を呼ぶところだった。なんてことがありました。
高齢者と暮らしたことがない私にとっては、「ああ、こういうことか…」と実感した場面でした。
本来であれば、こうしたセンサーに頼らずに家族が見守られれば一番だとは思うのですが、なかなかそうはいかないのが現在の日本の状況かと思います。
昔のような隣近所の助け合いのコミュニティがなくなっている場所(都会のように単に付き合いがない場合もあれば、限界集落のように物理的に人がいない場合もあります)もありますし、たとえ家族が一緒に住んでいたとしてもずっとそばにいるというのもかなり負担がかかってしまいます。
じっさいのところ、都会に働きに出ていた人が田舎で改めて職を探して一緒に住むというのも大変ですし、『介護鬱』によるノイローゼや悲劇などは本当に無視できないところまできていると思います。また、介護施設にしても人員が少ないところでの見回りも大変なことでしょう。
そのような中で、こういったIotがある程度、人の代わりをしてくれることでみんなが少しでも安心できる、喜んで暮らしていけるようになるのはとても良いことではないでしょうか。また、家に関することですので地域を良く知る工務店さんがこういった具体的に『みまもり』のサービスを仲介できることは、これからの地域社会(コミュニティ)への貢献につながっていくものだと思います。
※消防庁から熱中症対策リーフレットにわかり易い対処法と「どんなときなら救急車を呼ぶべきか」がありましたので載せておきます。
意識がないとか全身がけいれんしている、などの場合は当然のことながら、
『自分で水が飲めなくなったり動けなくなくなったら、ためらわずに呼んでください』
とのこと。
良かったらお役立てください。
記事:コミュニティビルダー協会 理事:浄法寺
石川博信
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